滝沢克己の世界・インマヌエル

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  • サイズ B6判/ページ数 226p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784393281147
  • NDC分類 121.6
  • Cコード C0014

出版社内容情報

神と人の関係を独自に捉えた滝沢の「インマヌエル(神,我らと共に在す)哲学」の核心を,親しく教えを受けた著者が,厳密な分析により明示。その現代的意義をも力説する。

内容説明

西田哲学とバルト神学を学び、独自のインマヌエル哲学を構築した滝沢克己―その思想の核心を、特に重要な不可逆概念に焦点を絞り、鮮やかに論じ尽くした注目の一書。

目次

序章 一般に哲学思想書を読むさいの留意点
第1章 滝沢克己のインマヌエルの神学―西田哲学および八木神学と比較しつつ
第2章 鈴木亨氏の宗教哲学と滝沢克己のインマヌエル哲学―その根本的類似性ときわどい相違点
第3章 鈴木亨氏の滝沢克己批判に応える
第4章 田川建三氏の滝沢克己批判に応える
第5章 カール・バルトの神学的人間学―その素描と根本的批判

著者等紹介

柴田秀[シバタシュウ]
1947年、名古屋市に生まれる。京都大学経済学部・文学部卒業、同大学哲学科倫理学修士課程・同博士課程修了。1979年、ドイツ、エッセン大学(DAAD奨学生)およびハイデルベルク大学(客員研究員)神学部に1981年まで留学。1987年、千葉商科大学助教授。1992年、九州大学博士(文学)号取得。1993年、千葉商科大学教授、現在に至る。1997年、ドイツ、ハイデルベルク大学およびアメリカ、クレアモント大学に客員研究員として招聘される。滝沢克己協会会員
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感想・レビュー

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滝沢克己の「不可逆」概念を理解するのに役立った。確かに神の働きかけは、人間の信仰・自覚いかんに関わらずリアルに働いているのだから、八木誠一の「不可逆」理解は十分なものと言い難いこともわかる。ただ、滝沢における神人関係の「絶対的被決定即自己決定」という言葉など、誤解が生じるのも納得できるし、この概念から人間の根源的・不可逆的自由を十分に感じ取ることはなかなか難しいのではないかと素人の自分としては思う。ともかく滝沢自身の著作を厳密に検討する必要があることを感じた。2009/07/29

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