アニメーション、折りにふれて

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  • サイズ B6判/ページ数 392p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784000220804
  • NDC分類 778.77
  • Cコード C0095

内容説明

スタジオジブリの内と外、こんな仲間たちと映画をつくってきた。ここにこだわって考えてきた。新作『かぐや姫の物語』はこうしてできた。これだけは言っておきたい、この一冊。日本の漫画映画の来し方を振り返りつつ、その映画づくりにかける思いから、知られざる日ごろの姿まで、高畑監督の人間像に幅広く迫るエッセイ集。

目次

1 日本の文化とその風景
2 日本語を話すとき
3 子どもという存在
4 一緒にやってきた仲間たち
5 漫画映画のつくりかた
6 尊敬する、刺激しあう
7 こんな映画をつくってきた
8 伝えたい、このこと
9 監督、ある日の姿、ある日の考え

著者等紹介

高畑勲[タカハタイサオ]
1935年生まれ。アニメーション映画監督。東京大学仏文科卒業、1959年東映動画入社、1968年映画『太陽の王子ホルスの大冒険』を初監督。1985年宮崎駿らとスタジオジブリ設立。主な監督・演出作品に、TVシリーズ『アルプスの少女ハイジ』『母をたずねて三千里』『赤毛のアン』、映画『じゃりン子チエ』『セロ弾きのゴーシュ』『火垂るの墓』『おもひでぽろぽろ』『平成狸合戦ぽんぽこ』『ホーホケキョ となりの山田くん』『柳川堀割物語』など。最新監督作品は『かぐや姫の物語』。プロデューサーとして『風の谷のナウシカ』『天空の城ラピュタ』(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

しーふぉ

17
かぐや姫がこの地に送られて来なければいけなかった罪と罰とは?こんなことを思いながら映画にしたんですね。2016/05/22

yuzuriha satoshi

17
2014年の7月2日 今 このタイミングで読んで欲しい 巻き込まれている人もそうでない人も2014/07/02

壱萬参仟縁

17
もともと何かが「ない」ということを描くのは映画ではたいへんむずかしい、と指摘される(21頁)。わたくしは、チェーンソーアートが堅い木で柔らかいものを表現するのと似ていると直感した。日本の輸入依存体質は、長い目で見れば、日本にとっても外国にとっても食料生産や森林をダメにすることにつながる(35頁)。TPPはイカンなぁ。いい本には子供向けとか大人向けとか、仕訳する必要はないと思った。虚飾しなくていいのである。著者は里山などの身近な自然をも評価されている。自然と映画の深い関わりが実感される。対談もある好著。2014/03/02

たくのみ

11
寄稿文や旧友との思い出をまとめたのエッセイ集。後半、アニメ氾濫状態にきびしい意見も。「ありえないことを強引に実感させてしまう。観客を映像の中に巻き込んで、扇情・興奮させている。」「勇気をもらったつもりになっても、逆に有害な自己イメージを身につけさせてしまう」。乱造と技術の普及で「狸に化かされた者が、また化かしてほしいと懇願し、それに作り手がせっせと答えていく」と分析。「子供だまし」という楽観論はもはや無力。「世界中に恐ろしい影響をまき散らしているのかもしれない」という言葉に、真の大人の知性を感じた。2015/10/26

kiho

7
高畑さんの領域の広さを実感するエッセイ☆アニメーションというジャンルに限らず、文化全般を捉えてのコメントが印象的♪2014/09/01

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