出版社内容情報
人生の〈稔り〉の時を迎える人々に贈る,癒しと慈愛に満ちた珠玉の「人生のエッセイ」五七編。ホイヴェルス神父の愛の言葉は,〈成熟〉に向けた,いのちの糧ともなるだろう。
内容説明
人生の“稔り”の時を迎えた人々に贈る、癒しと慈愛のこころに満ちた、珠玉の“いのちのエッセイ”。
目次
わたしは何になりたかったか
クリスマスの思い出
シュロの木にのぼった私
がっかりしたホフマン先生
関東大震災
日本の暮らしの見習い
ブラジル移住者とともに
天の橋立
元日の朝の詩
西と東―シュプランゲル博士の発見〔ほか〕
著者等紹介
ホイヴェルス,ヘルマン[ホイヴェルス,ヘルマン][Heuvers,Hermann]
1890年ドイツ・ウェストファーレン州生まれ。1923年イエズス会宣教師として来日。爾来、54年にわたって一高・東大講師、上智大教授および第二代学長、東京麹町(イグナチオ)教会主任司祭などを歴任。1977年東京没
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感想・レビュー
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きょ
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圧倒的なインパクトは「最上のわざ」だが、日本の古典や風土にも造詣が深く、見識が広い人格者だったことがわかる。また、武蔵野や秩父など日本各地を訪れて感じたこと、科学や哲学、キリスト教とは異なる禅からの思索、生い立ちと、その中での自己形成の回顧も興味深い。樹木希林が、映画の中で「最上のわざ」を引いたことで再度 光が当たったことも不思議な縁なのだろうか。一時的なブームに終わらないことを願う。上智大学の元学長であるし、宣教師であるため、神 に結び付く記述も多いが、あまりこだわらずに一読してみるのも良いと思う。2012/11/26