出版社内容情報
禅の黄金黎明期・唐代の、禅僧個々のライフヒストリーに照らして、「禅」の興りを描き出す。出家、受戒、行脚、開悟、そして遷化まで、それぞれの人生の物語に寄り添い、禅のエッセンスを魅力的に伝える。『禅思想史講義』(縦軸的通史)の姉妹編(横軸的)。
内容説明
禅僧たちは、いかに暮らし、いかに生きたか。その人生のさまざまな局面に即し、生きられた“禅”の姿に迫る画期的論考。
目次
出家
出家(続)
受戒
受戒しなかった人
我を生む者は父母 我を成す者は朋友
行脚
行脚とあに弟子
行脚のたどりつくさき
安居と上堂
吾が語を記するなかれ
普請・作務
いろいろな職務(1)―主事・院主・寺主
いろいろな職務(2)―維那
いろいろな職務(3)―典座・十務
山居
遊山
遊山(続)
鬼神は敬して之を遠ざく?
士大夫と禅僧―白居易
士大夫と禅僧(続)―李〓・韓愈
会昌の破仏
償債
著者等紹介
小川隆[オガワタカシ]
1961年生。岡山市出身。1983年、駒澤大学仏教学部禅学科卒業。1990年、同大学院仏教学専攻博士課程単位取得退学。現在、駒澤大学総合教育研究部教授。博士(文学)(東京大学、2009年)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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