出版社内容情報
歴史上14人存在するダライ・ラマの生涯と思想を解説した本邦初の書。上巻には、初代から第5世までを収録。
内容説明
歴代ダライ・ラマは、ここ何世紀にもわたって、チベットの歴史の中で重要な役割を果たしてきました。この本は、こうしたダライ・ラマの活動と教えに関する多くの文献資料を収集して著されており、このために、チベットの宗教的・精神的な生活の多様な局面に光をあてているのです。
目次
序章 ダライ・ラマ一世以前の転生譜―観音と観音の化身の連なり
第1章 ダライ・ラマ一世―「ダライ・ラマ転生譜」のはじまり
第2章 ダライ・ラマ二世―確立された「転生の連なり」
第3章 ダライ・ラマ三世―ギャムツォからダライへ
第4章 ダライ・ラマ四世―チンギス・ハンの子孫
第5章 ダライ・ラマ五世―ダライ・ラマ政権と近代チベットの誕生
著者等紹介
ムリン,グレン・H.[ムリン,グレンH.][Mullin,Glenn H.]
チベット学の世界的な権威の一人。仏教学者、チベットの古典の翻訳者としても国際的に名が知られ、タントラ仏教の瞑想法の指導者としても人気が高い。カナダのマウント・アリソン大学で工学を学んだあと、ダライ・ラマ14世が設立した「チベット文献図書館(LTWA)」のチベット研究プログラムに参加するため、ダラムサラを訪問。そこに12年間滞在し、チベット仏教教理の修得と瞑想法に関する修練を積む。その後、チベット文献図書館の研究・翻訳部に所属し、現在、講演や著作活動等を通して幅広く活躍中
田崎國彦[タサキクニヒコ]
東洋大学大学院文学研究科博士後期課程(仏教学専攻)単位取得満期退学。同大学院社会学研究科博士前期課程(社会学専攻)修了。現在、明海大学、武蔵野大学、武蔵野女子学院中学高等学校にて非常勤講師。コミュニケーション論、異文化コミュニケーション論などの講座を担当。東洋大学東洋学研究所客員研究員
渡邉郁子[ワタナベミヤコ]
名古屋造形芸術短期大学造形芸術学部彫塑科卒業。東洋大学大学院文学研究科博士後期課程(仏教学専攻)単位取得満期退学。現在、東洋大学、武蔵野女子学院高等学校、朝日カルチャーセンター(新宿校)にて非常勤講師。サンスクリット語、哲学概論などの講座を担当。東洋大学東洋学研究所客員研究員
シタル,クンチョック[シタル,クンチョック][Sithar,Kunchok]
1952年、チベット生まれ。インドの仏教倫理大学で伝統的チベット仏教の学習と修行を積む。83年に来日し大正大学大学院文学研究科博士課程満了。ダライ・ラマ法王日本代表部事務所文化交流担当官を経て、現在、チベット仏教普及協会副会長兼主任講師。東洋大学東洋学研究所客員研究員。大正大学綜合仏教研究所研究員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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