出版社内容情報
幼時,突発性脱疽で両手足を切断。見世物興行の世界にあって苦悩しながらも生きる意味と人間の可能性を示し,多くの人々に希望を与え続ける名著の普及版。総ルビ付き。
内容説明
四肢なき悲しい運命を克服し、日本のヘレン・ケラーと謳われた女史の感動の生涯と信仰の記録。女らしい抒情豊かな筆致で力強くつづる自伝文学の白眉。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
まーさん
10
再読です。次々と試練があるが、厳しくしつけてくれた母親、やさしい父親、祖母の愛情によって、自律して、着実な人生を歩む強さに感動した。2019/09/17
ねむい
5
日本のヘレン・ケラーと呼ばれた中村久子さんの自伝。 私が幼い頃に病気で悩んでいたころに母が話してくれた『四肢の無い身体で唾だらけ人形を作った少女』でもある。 この自伝にもその話は登場し、何より曖昧だった記憶の中での話がしっかりとし嬉しく思う。 中村さん自身が自身のことを何度も『わがまま』といい、 生まれながらの優れた人間性というより、 並々ならぬ努力と周囲への感謝の気持ち、“障害のある身体”だからこそ知り得た人間性なにだろう。2015/12/19
chitogreen
2
本当に辛い時に出会い 差し出された本でした また読み通す気持ちが持てるようになって 不思議と私の前にあらわれた 一冊です2011/11/28
non
2
幼い頃、脱疽になり四肢を切断。優しい父、祖父、厳しいが育ててくれた母・・・。貧しい生活、病の夫、再婚、そして見世物小屋での日々・・・。涙なしでは読めなかった。苛酷すぎる運命に、一歩も逃げず正しく、強く生き抜いた久子さん。ただもう感服するのみ。2008/04/23
sonsan
0
念仏者。2013/08/09