良寛 行に生き行に死す

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  • サイズ B6判/ページ数 164p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784393136416
  • NDC分類 188.82
  • Cコード C0015

内容説明

鮮やかにいま、良寛の姿が蘇る。「日本人の生き方」とも重なって深い感動を呼び起こす。一途に、不器用に。「良寛の生き方」に自らの人生を重ねて、最期に、作家が見出したものとは。

目次

第1部 旅の良寛(少年時代―青春の彷徨;出家―禅との出会い;修行の日々―玉島の円通寺にて;諸国遍参―父の死、そして望郷;帰郷―空庵に孤独を囲う;五合庵再び―道元思想の実践;乙子神社草庵―無心な子供たちとの感応;老境―貞心尼、現る;入寂―辞世に込められた生死)
第2部 良寛という生き方(食に平等なるがゆえに;夜、正法眼蔵を読む;迦葉の十二頭陀行;月のうさぎと自己犠牲;龍の顎の下の宝珠;臨終の一声;愚の如く;補陀洛山円通寺;蛙声、絶えざるを聴く)

著者等紹介

立松和平[タテマツワヘイ]
1947年、栃木県宇都宮市生まれ。早稲田大学政治経済学部卒。在学中に、『自転車』で早稲田文学新人賞受賞。インド放浪などをへて、宇都宮市役所に勤務。1979年から文筆活動に専念。1980年『遠雷』で野間文芸新人賞、1993年『卵洗い』で坪田譲治文学賞、1997年『毒―風聞・田中正造』で毎日出版文化賞、2002年、歌舞伎上演台本『道元の月』で大谷竹次郎賞、2007年、『道元禅師』(上・下)で泉鏡花文学賞、親鸞賞(2008年)を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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うつしみ

12
良寛は越後出雲崎の出。備中玉島円通寺で十一年にわたる峻烈な修行の末、印可を授かる。師・国仙和尚の偈「良や愚のごとく道うたた寛し/騰騰任運誰か看ることを得ん」から、その人となりが窺い知れる。「道元の思想を身と心とで実現しようとしたのが、良寛なのである。良寛という生き方とは、道元思想の実現に他ならない。」子供たちと遊んでくれる優しい和尚さんというイメージしかなかったが、常人離れした覚悟と信念で禅の実践を徹底し死ぬまで貫いた人物だったとは。良寛が日本の良心であり心の故郷であり今なお愛される理由がわかった気がした2025/01/18

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