内容説明
人生を宗教的に見直すシリーズ第1弾!苦しみにどう対処するか。仏教の開祖・釈迦の説いた教えと実践を、大乗仏教の立場から語る、やさしくさわやかな人生論。
目次
1 苦を「苦」にするな!(問題の解決;もっと苦しめ!;四苦八苦;「四諦」の正しい解釈;「苦」の原因の滅 ほか)
2 いい加減に生きよう(六波羅蜜―菩薩の実践;布施―ちょっと損をする;愛語と笑顔の実践;自利と利他;星に向かって歩む ほか)
著者等紹介
ひろさちや[ヒロサチヤ]
1936年、大阪市に生まれる。東京大学文学部印度哲学科卒業。同大学院人文科学研究科印度哲学専攻博士課程中退。気象大学校教授を経て、現在、仏教・インド思想の研究、執筆等に幅広く活躍。仏教を、一般の人々に平易な言葉で伝えている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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江口 浩平@教育委員会
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【仏教の教え】清水克衛先生の勉強会で出逢い、手に取った一冊。これまで私は「欲をなくせば苦しみは少なくなる」と考えてきた。本書には「苦しみには原因はなく、多くの因縁が苦しみを生んでいると明らかにして、苦しみをなくそうとせずに生きなさい。」という趣旨があり、そもそも苦しみをなくそうとするから苦しいのだということが腑に落ちた。他人と自分との区別をできるだけなくし、善いと思うことを進んで行うことが、結局は他人にも自分にも利益となること。これらが実践できない時もあるが、それもまたよしとして日々を送ろうと思う。2017/11/22