出版社内容情報
体験の宗教・仏教、その瞑想の具体的なあり方を語る。東アジア世界の瞑想修行と、現代アジアに展開する現在の瞑想の姿を描く。
内容説明
仏教の「瞑想」とは、どのようなものか。知られざる瞑想の内実を明らかに示し、仏教の「悟り」と「救い」にいたる道を明かす。
目次
第1章 仏教瞑想とはなにか―サマタとヴィパッサナー(輪廻思想;輪廻の根源は心の働き ほか)
第2章 東アジア世界の仏教瞑想(中国への仏教の伝播;仏典翻訳の時代 ほか)
第3章 日本における瞑想修行(日本仏教の特徴;南都の伝統 ほか)
第4章 現代アジアの瞑想の実際(ミャンマーにおける瞑想;マハシーの実践 ほか)
著者等紹介
蓑輪顕量[ミノワケンリョウ]
1960年、千葉県に生まれる。1983年、東京大学文学部卒。1998年、博士(文学)。現在、愛知学院大学教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Go Extreme
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仏教瞑想とは―サマタとヴィパッサナー: 輪廻思想 輪廻の根源は心の働き 心の働きを減らす止滅の道 観の道 四念処 情動作用の止滅 止と観の違い 大乗仏教の瞑想 東アジア世界の仏教瞑想: 中国への仏教の伝播 仏典翻訳の時代 禅観経典 馬祖道一の宗風 止と公案 看話禅・話頭禅 禅宗の中国的要素 日本・瞑想修行: 南都の伝統 良忍の融通念仏 唐招提寺の釈迦念仏会 臨済禅と公案 道元禅 白隠の禅 現代アジアの瞑想の実際: マハシーの実践 オーバーキン実践 モコック修行 タイの瞑想 タンマガーイの名僧 禅七 禅仏2024/09/14
滋比古
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南アジアの思想である仏教の最初期の中国語への翻訳は、どうしても母国語に存在する語彙を使用せざるを得なかった。無論、時には母国語にない概念が仏典に含まれさ場合も多々あった。そこで、当時仏教と親近性があった老荘思想の言葉を借りて仏典の翻訳がなされた。この様にして解釈された仏教を今は「格義の仏教」と呼ぶ。この様な経緯ゆえ、この仏教は本来の仏教とは異なった。その後、この誤りに気づいた者たちが独自の用語を用い仏典を翻訳する動ききが起こる。この中心になったのが鳩摩羅什であり重要な経典(法華経や般若心経などを)を翻訳。2011/10/31
sukha
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Yogaから禅師の元で瞑想指導をして頂いている身としては、実践上Yogaでの瞑想の階梯と仏教での階梯の比較が気になっていた。中々ハッキリと記述しているものに出会えていなかったけれど、コチラは明確に記されていたので出会えて良かった。