出版社内容情報
本覚思想などをめぐって起きた道元研究の論争から、今後の道元研究のあり方をその第一人者と若手研究者らが論じる意欲作。道元研究では、本覚思想・『正法眼蔵』編纂の過程などをめぐり、研究者の間で数々の論争が繰り広げられた。第一人者による宗論の総括と、若手研究者による、これまでの常識を覆す道元研究論文6編を収録した意欲作。
角田 泰隆[ツノダタイリュウ]
1957年、長野県に生まれる。1979年、駒澤大学仏教学部禅学科卒業。1986年、駒澤大学大学院博士後期課程満期退学。曹洞宗宗学研究所を経て、1993年、駒澤短期大学仏教科講師。現在、駒澤大学仏教学部教授。博士(文学)。著書に『禅のすすめ――道元のことば』『ZEN 道元の生き方』(日本放送出版協会)、『道元入門』(大蔵出版)他。
秋津 秀彰[アキツヒデアキ]
1989年、埼玉県生まれ。学習院大学経済学部経済学科卒業。駒澤大学大学院人文科学研究科仏教学専攻修士課程修了。現在、駒澤大学大学院人文科学研究科仏教学専攻博士後期課程在学中。埼玉県建正寺副住職。
西澤 まゆみ[ニシザワマユミ]
1973年、青森県生まれ。就実女子大学文学部史学科卒業。駒澤大学仏教学部禅学科卒業。駒澤大学大学院人文科学研究科仏教学専攻博士後期課程修了。博士(仏教学)。現在、駒澤大学禅研究所研究員。
丸山 劫外[マルヤマコウガイ]
1946年、群馬県生まれ。早稲田大学教育学部卒業。駒澤大学大学院人文科学研究科仏教学専攻博士後期課程満期退学。現在、曹洞宗総合研究センター宗学研究部門特別研究員、所沢市吉祥院住職。著書に、『中国禅僧祖師伝』(宗務庁)、『雲と風と月と』(中央公論事業出版)、『『修証義』解説ー道元禅師に学ぶ人間の道』(佼成出版社)ほか。
横山 龍顯[ヨコヤマリュウケン]
1988年、兵庫県生まれ。上智大学文学部哲学科卒業。駒澤大学大学院人文科学研究科仏教学専攻修士課程修了。現在、駒澤大学大学院人文科学研究科仏教学専攻博士後期課程在学中。
若山 悠光[ワカヤマユウコウ]
1966年、神奈川県生まれ。中央大学法学部法律学科卒業。駒澤大学大学院人文科学研究科仏教学専攻博士後期課程満期退学。現在、駒澤大学大学院人文科学研究科仏教学専攻研究生。東京都荒川区正覚寺副住職。
内容説明
道元研究の第一人者による、約二十年にわたる本覚思想や十二巻本『正法眼蔵』をめぐる宗学論争の総括と、新進気鋭の研究者による、これまでの常識を覆す新たな研究の試み六篇を収録。
目次
第1部 近代の宗学論争(本覚思想をめぐって;思想的変化をめぐって;十二巻本『正法眼蔵』をめぐって;坐禅をめぐって;入宋遍歴をめぐって;宗学論をめぐって)
第2部 道元禅師研究における諸問題(「『正法眼蔵』編輯論」再考―六十巻本『正法眼蔵』の位置づけについて;道元禅師における「懺悔・滅罪」考;「一箇半箇の接得」考;道元禅師の御真詠を守って;道元禅師と瑩山禅師の嗣法観―『伝光録』における代付説の受容と関連して;『正法眼蔵』再治の諸相―「大悟」巻の再治をめぐって)
著者等紹介
角田泰隆[ツノダタイリュウ]
1957年、長野県生まれ。駒澤大学仏教学部禅学科卒業。駒澤大学大学院人文科学研究科仏教学専攻博士課程満期退学。博士(文学)。現在、駒澤大学仏教学部禅学科教授。長野県伊那市常圓寺住職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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