出版社内容情報
悲しいときは泣いていいんだよ。
我慢した分、たくさん泣こう。
わたしがちゃんと受け止めるから。
自分ばかりが苦しんで、
傷ついた気になっていた俺に、きみは泣いてくれたーー。
自分を思い出せない彼女との
悲しいぐらいに美しい
あの冬の奇跡
中高生を読者購買層と想定した、主婦と生活社によるブルーライト文芸レーベル「セツナイ青」シリーズ第3作品。
母親を突然事故で亡くした主人公である男子高生の後悔、サッカー部からの退部という挫折、かつての同級生との思わぬ再会、初めて経験する恋、母親の死にまつわる真実、そしてすべてが明らかになる慟哭のラスト。誰もが最後に必ず涙する、感涙必至のストーリー。
男子高校生と女子高生の王道の恋愛モノでありながら、年頃ならではのそれぞれの悩みを抱えたふたりに思わず共感する、「セツナイ青」シリーズならではの純愛青春小説です。
<ストーリー概要>
人生はこれからだよ。暗いトンネルを
抜けた先には光が差し込む。希望が待ってる
母親を交通事故で亡くした鹿野光希は、熱中していたサッカー部を辞めて、無気力な日々を過ごしていた。そんなある日、車に轢かれそうになったところを中学時代のクラスメイト、春沢香澄に助けられる。活発だった鹿野の変貌ぶりがほっておけなくなった香澄は、「この冬休みをいっしょに過ごそう」と強引に誘う。春沢のつねに前向きな明るさと強さに、次第に心惹かれていく光希だったが、彼女は、かつての自分を思い出せないという悩みを抱えていたーー。ある日突然、大切な人を失った人間の後悔と、未来に生きる大切さを描く、感動の青春恋愛小説。すべてが明らかになる慟哭のラストに、涙が止まらないーー。
<目次>
第一章 灰色に染まった世界
第二章 昼を欺く
第三章 宵の口
第四章 曙光
第五章 鮮やかに、色を残して
<装画&挿絵>まかろんK
【目次】