出版社内容情報
フィナンシェは焼きたてがいちばんおいしい! 焼きあがりを網にのせて、粗熱がとれた10分後くらいが、実はフィナンシェをいちばんおいしくいただけるタイミングなのです。
メイラード反応によって生まれたカリッとした表面の食感と、中の生地のふわっとした食感。そのコントラストがフィナンシェのおいしさの源泉ですが、しかしそれは焼きあがってすぐには感じることができません。10分ほどして生地の内部の蒸気がほどよく抜けることで、あの食感のコントラストが生まれるのです。
心地よい食感、バターやアーモンドの豊かな香り、生地に残る温かみ……それらすべてが口の中で渾然一体となって、私たちはフィナンシェがいちばんおいしい瞬間を味わうことになります。そのタイミングこそが、「焼きたて10分後」なのです。
本書は、そんなフィナンシェを得意とする東京・三鷹の人気菓子店「菓葉絆 -ka ha na-」のオーナーシェフ、根本理絵さんによる、初めてのレシピ集です。ほかにもスコーンなど、焼きたてがおいしいお菓子のレシピを多数掲載しました。多くの生地は冷凍保存ができるので、作りおきしておけば、いつでも焼きたてのおいしさを楽しむことができるでしょう。
焼きたてのお菓子のおいしさは、自分で作るからこそ味わえる幸せです。そしてそれは身近な人たちにも味わってもらうことができる幸せです。そのおいしさを知ってしまえば、大変だけれど作ってよかった! と思ってもらえるはず。ぜひお試しください。
〈 も く じ 〉
◯フィナンシェ
フィナンシェ(基本の作り方)
バニラとメープルのフィナンシェ
フィナンシェ・ショコラ
フィナンシェ・キャラメル
キャラメリゼしたりんごのフィナンシェ
ラズベリーとアールグレイのフィナンシェ
ラムレーズンとカルダモンのフィナンシェ
あんずとジャスミンティーのフィナンシェ
栗とココアのフィナンシェ
くるみとゴルゴンゾーラのフィナンシェ
抹茶と粒あんのフィナンシェ
きな粉と黒ごまのフィナンシェ
トンカ豆と桜のフィナンシェ
いちごとよもぎのフィナンシェ
いちじくと白みそのフィナンシェ
◯スコーン
スコーン(基本の作り方)
全粒粉のスコーン
チョコチャンクとピーカンナッツのスコーン
マサラチャイのスコーン
ブルーベリーとクリームチーズのスコーン
レモンピールのスコーン
オレンジピールとホワイトチョコのスコーン
マンゴーとココナッツのスコーン
かぼちゃとくるみのスコーン
生ハムと3種のチーズのスコーン
フライドオニオンと黒こしょうのスコーン
ゴルゴンゾーラ、ココア、スパイスのスコーン
*その他、フィナンシェを作る際に余った卵黄で作るお菓子のレシピなど、焼きたてがおいしい全36レシピをご紹介します。
内容説明
手作りだからこそ味わえる“焼きたて10分後”の温かで豊かなお菓子のおいしさ。
目次
フィナンシェ(フィナンシェ基本の作り方;バニラとメープルのフィナンシェ ほか)
卵黄で作るお菓子(アメリカンクッキー;スイートポテト ほか)
スコーン(スコーン基本の作り方;全粒粉のスコーン ほか)
焼きたてがおいしいいろいろなお菓子(バナナブレッド;レモンケーキ ほか)
著者等紹介
根本理絵[ネモトリエ]
京都府出身。東京・三鷹の菓子店「ka ha na‐菓葉絆‐」オーナーシェフ。高校卒業後に辻製菓専門学校で製菓と製パンを学び、25歳のときに大阪・北新地「ル シュクレクール」の姉妹店「パティスリー ケ モンテベロ」でシェフパティシエを務める。東京へと活躍の舞台を移してからは、2014年に当時ミシュラン一つ星だった(現在は三つ星)東京・西麻布のレストラン「レフェルヴェソンス」でシェフパティシエを務め、育児休業を挟みつつ、2018年からは東京・調布の薪火料理で人気のレストラン「Maruta」にてデザート開発を担当した後、シェフパティシエに就任する。並行して「LieR.oyatsuJとして自身のブランドを立ち上げ、2024年に「kahana―菓葉絆」に屋号を改めて、同年8月に実店舗をオープンした。フランス菓子の技術をベースに、レストランのデセール作りで磨いたセンスを発揮しながら、手作りのお菓子のおいしさを多くの人に知ってもらいたいと、オンラインなどでも積極的に発信を行う。本作が初めての著書となる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。