出版社内容情報
パリに暮らす高齢パリジェンヌたちの、時の流れを受け入れて自分らしさを大切に美しく老いていく姿、多様性ある生き方を、パリでエステティシャン、ソシオ・エステティシャン(高齢者や生活困難者に美を提供)として20年以上活躍してきた著者が、日本の女性たちに向けて発信。
フランスの高齢女性(カップルを含む)6名の、加齢に逆らうことなく、自分らしさを保ちながら暮らす様子を丁寧にレポートしつつ、美しく年齢を重ねるとはどういうことか、豊かな老後とはどういうことかを考えます。
本書に登場するパリジェンヌはみな高齢(70?80代)ですが、80歳を過ぎてなお、新しい土地で新生活を始めようという女性や、70を過ぎてから復職し、人前に立ち続けている女性、お気に入りのアーティスト作品や食器をコレクションしたり、自分の手でリフォームしたこだわりの空間で老いた猫と暮らす女性など、人生を楽しみながら、美しくたくましく老いを重ねています。
そんなパリジェンヌたちの生き方から学び、老いや老後の暮らしに不安を覚えている日本の女性たちを元気づけ、胸を張って年齢を重ねていってもらおうというのが本書のねらいです。
都市文化の歴史が長いパリに暮らす高齢パリジェンヌたちは、贅沢とはいわないまでも、社会とかかわりながら愉快に生きるための「生活の知恵」をもっています。また、フランスには日本も参考にしたい社会制度(「異世代ホームシェア」など)があります。
ひとりの高齢者にスポットを当てるのではなく、さまざまな立場、出自、スタイルを持つ人々の「生きざま」を取り上げることで、フランスの多様性を知るとともに、将来の自分の姿に照らしてより共感しやすい一冊となっています。
内容説明
パリ在住の日本人エステティシャンが伝えたい70歳を超えても「カッコいい!」といわれる生き方。
目次
Pr´eface パリジェンヌに学ぶ年齢を重ねる愉しみ
Prologue フランス女性たちの、美しく生きるための教え
1 ブリジット・ルボンさん 1948年生まれ 74歳「悪いことが続く日は、もう何もしないと決めて次の日を待つの。翌日はまた、新たな始まりだから」
2 マリエル・Kさん 1941年生まれ 81歳「私の体は病気に蝕まれてしまった。でもね、私のエスプリや知性はまだ無傷。だから、これからも生きていけるの」
3 イヴ・クロードさん 1943年生まれ 79歳・ジャンヌ・クロードさん 1944年生まれ 78歳 リタイアを機に家も生活もダウンサイジング。「幸せな老後を迎える秘訣は、いつも二人でとことん話し合うこと」
4 カトリーヌ・ボナールさん 1940年生まれ 82歳 80歳を過ぎて外国定住を決意。「一人で生活することを学ぶのは、人生にとって大切なことなの」
5 異世代ホームシェア―ジュリエット・ラフォレさん 1935年生まれ 88歳・アントワーヌ・ベイヤさん 2000年生まれ 22歳 高齢者と若者の家族の枠を超えた共同生活。フランス社会の新しい老いのスタイル
´Epilogue パリに暮らす、ある日本人女性のこと
著者等紹介
ゴダール敏恵[ゴダールトシエ]
1965年生まれ。大学でフランス文学を学び、証券会社勤務を経て1999年に渡仏。フランス滞在中にエステティシャンの仕事に興味を持ち、2001年、エステティシャンフランス国家資格取得。さらに、大学病院がん病棟、精神病院、高齢者福祉施設やリハビリセンター等での研修を受け、2002年ソシオ・エステティシャン(病院や社会福祉施設で働くエステティシャン)国家認定資格を取得。2004年~、パリオペラ座近くのエステティックサロン店長を務め、20年にわたりフランス女性の“美”に関わる。2005年~現在、ポンピドゥー病院等でがん患者を対象としたビューティーレッスン並びに高齢者福祉施設にてソシオ・エステティックにも取り組む。フランス在住23年、エステティシャン歴20年(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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