出版社内容情報
商才を武器に力をつけていくベルティーヌ。敵国での暮らしや周囲の人との関わりの中で、今までの価値観や気持ちに変化が訪れて──
内容説明
度胸と商取引の才覚を武器に、条件だった賠償金を超える金額を稼ぎ出し、南部連合国の「特産品販売特使」の地位を得たベルティーヌ。緋色の布に果物の瓶詰め、香辛料、船にホテル…次々とアイデアを形にして商売を拡大していった。その生き様はセシリオの心を動かすのみならず、帝国の第二王子や皇弟にまで波及し、彼女を蔑ろにしたサンルアン王国の政変へとつながっていく―。新天地で覚醒した令嬢の冒険譚は、さらなる怒濤の展開へ!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
はつばあば
47
はぁ・・私もこんな女になってみたい!。度胸もあれば金儲けも人助けもハンパじゃない。婚期が遅れたってまだまだ子供はできる。この守雨さんはダラダラとひっぱらないのがいい。でもこの続きがもう一冊だけあってもいいなぁと我儘を。明日・・来年元旦よりまだまだ守雨さんに💛。読みつくしたら再読も有りですわ(#^.^)。今年は爺さんの入院と要介護5の退院でご心配をおかけしましたがこれだけ本が読めるのもケアマネさんの才覚のお陰。来年もよろしゅうに(#^.^#)2023/12/31
よっち
32
度胸と商取引の才覚を武器に、条件だった賠償金を超える金額を稼ぎ出し、「特産品販売特使」の地位を得たベルティーヌ。それがさらに大きな激動の展開へと繋がってゆく下巻。次々とアイデアを形にして商売を拡大していくベルティーヌ。彼女のありようはセシリオだけでなく 帝国の第二王子や皇弟までを動かして、思わぬ展開へと繋がっていきましたけど、大好きになった連合国や大切な人たちのために頑張るその姿は、周囲の人たちにとってかけがえのない存在になっていて、そんな彼女がちゃんと報われる結末にはぐっと来るものがありました。2022/10/06
るぴん
30
下巻でも商売の方はトントン拍子に上手くいき、ベルティーヌはリゾートホテルの建設から経営までこなしてしまう辣腕ぶり。錬金術師の娘は金を産むガチョウ。王妃が色々企むのもわかる。ベルティーヌを罠にはめ、父侯爵を縛りつけ、周囲の人々の人生を翻弄した祖国の王家に対する復讐をあんな形で成し遂げるとは思わなかった!商人の国だから成し得た復讐方法。なかなか新鮮だったなぁ。閣下ともお互いを尊敬し合う夫婦になれて、大団円。イラストも美しかった♪2024/04/05
しまふくろう
28
続けて購入。 物語はべルティーナが才能を発揮して自立をつかみ取った話。特に目立った困難も無くスムーズに話が進むのでさくさく読める。黒幕に関しても動機も対処も結末も判りやすくて良い。 ヒーローはちょっと影が薄いし第一印象が良くなかったので正直くっつく意義も無い気がするんだが、当人達が幸せならいいんだろうか。 綺麗に終わっていて大変楽しめた作品だった。2022/12/25
蒼
25
自分を賠償金がわりにした王家への意趣返しは王家乗っ取りの革命に繋がっていた!スッキリ!!ベルフィーナの商才は、フェアトレードで自身への偏見を覆し、ウィンウィンの商関係を成立させ、彼女の力になる人々を増やしていく。それはとりも直さず彼女の父親の教育の賜物であり、彼こそがこの物語のキーマンではなかろうかと思い読了した。2024/02/14