出版社内容情報
江本マシメサ 異国恋愛物語・最新作!
“調停者”の青年と羊飼いの少女。新婚夫婦が紡ぐ、甘くて優しい遊牧ファンタジー。
風の精霊の加護を受ける“調停者”一族「ユルドゥス」の青年・リュザールは、都からの帰路、羊飼いの少女・アユと出会う。
ワケありな彼女を見かね、一族の遊牧地に連れ帰ると、なんとそのまま二人は結婚することとなり、思いがけない新婚生活がスタート。
乳製品を作り、絨毯を織り、料理に洗濯……大忙しでも賑やかな遊牧生活。
故郷では虐げられ生きてきたアユは、ユルドゥスの文化に戸惑いながらも、リュザールとの暮らしのなかで、次第に生きる希望を見出していく光を取り戻していく──。
江本 マシメサ[エモト マシメサ]
著・文・その他
睦月 ムンク[ムツキ ムンク]
イラスト
内容説明
風の精霊の力を操る“調停者”の一族、ユルドゥス。遊牧民たちを侵略者の脅威から守る彼らは、今日も大草原を駆け抜ける…。ユルドゥスの青年・リュザールは、都からの帰路、羊飼いの少女・アユと出会う。ワケありな彼女を見かね、一族の遊牧地に連れ帰ると、なんとそのまま二人は結婚することとなり、思いがけない新婚生活がスタート。乳製品を作り、絨毯を織り、料理に洗濯…大忙しでも賑やかな遊牧生活。故郷では虐げられ生きてきたアユは、ユルドゥスの文化に戸惑いながらも、リュザールとの暮らしのなかで、次第に生きる希望を見出していく―。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ダージリン
41
調停者一族の青年リュザールに助けられた遊牧民の少女アユが、生きる力をとりもどし、幸せを実感していく過程が凄く良いです。読んでて癒されます。遊牧生活は決して楽なわけではないけれど、魅力的に描かれてます~特に食事(笑)。続きももちろんお待ちしています♪2018/10/29
よっち
40
借金代わりに叔父に売られそうになっていた羊飼いの少女・アユを救った調停者一族ユルドゥスの青年・リュザール。ワケありな彼女を見かねて一族の遊牧地に連れ帰って始まる二人の新婚物語。故郷で虐げられ何もかも失い希望を見出せなかったアユと、周囲の勘違いをきっかけに彼女を意識するようになってゆくリュザール。風習の違う環境で気遣ってくれる彼や家族に彼女も美味しい料理を振る舞って、お互い少しずつ絆を育んで想いを積み重ね大切な存在へと変わってゆく展開がとてもいいですね。二人がこれからどんな夫婦になってゆくのか続巻にも期待。2018/10/26
るぴん
23
大好物の江本マシメサさんの民族もの!イラストも美しい♪家族に虐げられ、挙げ句の果てには叔父に売り飛ばされそうになっていたアユを救ったのは、調停者の一族の青年・リュザール。様々な偶然が重なり、結婚することになった2人の暮らしぶりが素敵。アユは料理上手で織物の腕前もプロ並みな上、働き者。こういう子が報われて幸せになるのは嬉しい。アユの家族達が何かしでかしそうで嫌だなー。続けて下巻へ。2024/12/12
kitten
18
図書館本。江本さんのシリーズもの。雰囲気は、北欧貴族シリーズに似てるかな。あれの舞台をそのまま遊牧民にした感じ。料理がトルコっぽいな、と思った。あとがきを見る限りトルコをベースにしてるっぽい。食事や料理のシーンは美味しそうだし、二人のいちゃいちゃしてるとこなんかも、にやけてしまう。少しファンタジーな設定(精霊とか)あるけど、いまのところそれほど話にからんでこない。続きではもうちょっと世界がみえてくるのかな?評価、星3.続きも読みたい。2019/10/03
陸抗
17
叔父に売られそうになっていた羊飼いのアユを、調停者のリュザールが助け、そこからアユの生活は一変した。調停者の一族、ユルドゥスの生活は、男女で上手く仕事を分担して互いの負担を減らしているけど、アユの所は酷かった。屋台骨のアユが抜けたら生活は出来ないだろうけど、自業自得としか言えない。ユルドゥスの皆に温かく受け入れられ、彼女自身が生きる事に前向きになっていく様子は、周りにも幸せを運んでくれるよう。夫婦生活はこれからだけど、少しずつ距離を縮めてく二人を見守るのも楽しい。2020/12/03