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出版社内容情報
<第1章 マザーズ>
両親の愛情を一身に受け、優しい性格に育った19歳の浪人生・山瀬健太は、ひょんなことから自分が養子であることを知ってしまう。実の親と信じて疑わなかった父母とは血のつながりがなかった……。健太は自分の出自と産みの母のことを知るため、特別養子縁組の仲介をおこなうNPO「スマイルベビー」を訪れる。
そこは、さまざまな事情を抱えた妊婦たちが身を寄せる駆け込み寺のような場所だった。どうしても赤ちゃんを育てられない妊婦たちは、出産後すぐに「スマイルベビー」代表・奥田貴子の力添えで特別養子縁組をおこない、育ての親にわが子を託す。
特別養子縁組は、子どものための制度。ひとりでも多くの赤ちゃんの命を救いたい。幸せな人生を送らせてあげたい──そんな思いで奔走する貴子は明るく、包容力にあふれた女性。そして自らも悩みながら養女を育てるシングルマザーだ。貴子に促されるまま、「スマイルベビー」で過ごすことになった健太は、貴子や妊婦たちとふれ合いながら産みの母、育ての母の思いを知っていく。
“産みの母に会いたい”――健太の願いはかなうのか?
<第2章 マザーズ2015?17歳の実母?>
母子家庭に育ち、弟ふたりの面倒をみながら地元の高校に通う麻子は地味で目立たないものの、成績はトップクラス。そんな麻子の妊娠が発覚するが、担任教師の洋平が理由を尋ねても「覚えていない」の一点張り。麻子の母・美津枝にはまったく連絡がとれず、洋平は困り果てていた。
洋平は麻子を連れ、予期せぬ妊娠をした妊婦たちが身を寄せるNPO「スマイルベビー」を訪れる。ここは、さまざまな事情からどうしても赤ちゃんを育てられない妊婦たちと、子どもに授かることができず養子縁組を望む両親とを結びつける支援団体。代表の奥田貴子は麻子を迎え入れるが、生活をともにするうちに麻子の身に起きた恐ろしくつらい過去が明らかに。?実母(産みの母)、養母(育ての母)、そして特別養子縁組で両者をつなぐNPOの貴子という3人の“マザーズ”を通し、命とは、母性とはを問う。
吉田 紀子[ヨシダ ノリコ]
青山 美智子[アオヤマ ミチコ]
内容説明
特別養子縁組には、いまの日本が抱えるさまざまな社会問題が見え隠れする。救いようのない不幸の連鎖を断ち切るための、一縷の望み―それが何なのか、多くの母子を見守ってきたNPO代表の貴子は知っていた。中京テレビ制作ドラマ『マザーズ』『マザーズ2015~17歳の実母』完全ノベライズ版!日本民間放送連盟賞番組部門テレビドラマ番組最優秀賞受賞!
著者等紹介
吉田紀子[ヨシダノリコ]
脚本家。大学卒業後、証券会社で2年間の勤務を経て、倉本聰氏が主宰する富良野塾でシナリオを学ぶ
青山美智子[アオヤマミチコ]
ライター。雑誌編集者を経てフリーに。2003年、『ママにハンド・クラップ!』でパレットノベル大賞(小学館)佳作受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。