内容説明
陶芸家である私の手を通して作られた器は、お店や個展で手に取ってくださった方の元へ。ごはんをよそったいつものお茶碗は、私の手から夫の手へ。祖父母や両親が愛した器を譲り受けて使うのも手から手へ。誰かの手から手へと渡って、つながっていく器―。いま注目の女性陶芸家、初めての著書。
目次
第1章 器と暮らす(朝のテーブル;お茶の時間;いつものごはん ほか)
第2章 土と生きる(トンボの器、創作の源;波紋と水紋の器;花の器 ほか)
第3章 住まいも器(キッチンとバスルームのタイル;トイレの手洗い鉢;玄関とアトリエのたたき ほか)
著者等紹介
岡崎裕子[オカザキユウコ]
1976年東京都生まれ。聖心女子学院卒。20歳の時に(株)イッセイミヤケに入社、広報部に勤務。3年後退職し、茨城県笠間市の陶芸家・森田榮一氏に弟子入り。4年半の修業の後、笠間市窯業指導所釉薬科/石膏科修了。28歳で帰京し、都内2箇所の陶芸教室に勤務。30歳で神奈川県横須賀市に自宅兼アトリエを構え独立。32歳の時に初個展を開催し、その後各地で個展を催している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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森
6
エッセイ?、今一つわからない、文章が軽い強弱がなく、思いが響いてこない。本としては写真に救われているよう感じる、著者の作ったトンボ器にあまり魅力を感じられないのが残念。文章で勝負する人ではないが…。なんだろうか、物作りにたずさわる人として、自分の思想とそれを伝える言葉、そしてそれらを体現し表す作品、その三つを究めて行くことを願います。(少し厳しいレビューですが 致し方ない、著者はその道のプロですから…。)2015/01/08
naytow
2
いいとこのお嬢さんが、優れた出版社と編集者、写真家と出会えば、こんな本ができるんだと腰を抜かした。確かに思いっきりのよい生き方に共感する女性もいるだろう。彼女のトンボの焼き物は好きではないが、ほかの作家さんの器は手にしたいものがあったなあ。これは好みだからねぇ。彼女の作品が悪いんじゃない。この本とはもう縁がないが、岡山市撫川在住の若手陶芸家にこの本は薦めたい。2011/01/06
エリザベス
1
器の楽しさを思い出させてくれた本。2019/06/09
チョビ
1
陶芸家の本と言うよりセレブリティがたまたま陶芸家になったといった趣の本。そのため、ライフスタイルと陶芸の話が半々で、少々中途半端に思えました。ただ、彼女の作品はあまり好きではないと言うことはわかりました、ゴメンナサイ・・・。最初のうちのスズのポットとか柳宗理のポットを選ぶセンスはなかなかとは思ったんですが・・・。2011/10/16
yamaneko*
1
器に対するこだわりから、生活を大事にする姿勢、家族から受け継いできたものを大切にする精神が感じられて、ステキだなと思いました。2011/05/23