出版社内容情報
10歳で小児ガンを発症した沖縄の少女が、母・家族に見守られ病気に立ち向かい、見事奇跡を起こすまでを描く。
内容説明
ガンを宣告された10歳の秋。その日から、一匹の仔犬・レオが、少女の生きる支えとなる。母親と、家族と、愛犬と走り抜けた闘病2000日。そして、16歳の春、少女に奇蹟が起こった…。
目次
プロローグ 勇気のでる不思議な言葉
第1章 10歳、小児ガンを告知されて
第2章 生死の境をさまよって
第3章 11歳、母とわたしのガン戦争
第4章 14歳、母に背負われて
第5章 沖縄へ、そして奇蹟が
エピローグ いつも心に「なんくるないさぁ」を!
命ぬ宝―小児ガンの娘に寄り添った6年間(母・吉野律子)
著者等紹介
吉野やよい[ヨシノヤヨイ]
1989年3月7日、沖縄県那覇市生まれ。5人兄妹の末っ子。小学5年生の秋、ユーイング肉腫という小児ガンを発症。意識不明2か月、何度かの危篤状態から奇蹟の生還を果たす。一時退院をはさみ、4年近くに及ぶ入院生活を送る。2004年4月、沖縄県の定時制高校に進学し、生徒会の役員やバレーボール部、ボランティア部で活躍中。自身のブログも開設している
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感想・レビュー
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サク
52
今まで元気だった我が子が突然痛みを訴えだし『癌』だと宣告された。いじめを考える絵本『おおきなあな』が浮かぶ。10歳という若さで小児ガンとなり、過酷な治療を受ける中で否が応でも治療しなければ治らないという選択のない『あな』に落ちてしまった彼女の地獄のような生活が映し出されてくる。彼女の『あな』を埋めたのは、毎日つきそう母親の存在だった。一時癌が治り癌が再発するが治療をやめる。沖縄に戻ってから奇跡が起きる。『なんくるないさぁ』との想いと行動、そして娘と母の『生きる』という気持ちが癌を消し去ったことに感動した。2015/04/19
Smileえっちゃん
48
「なんくるないさあ」・・・だいじょうぶ!なんてことないよ。沖縄の方言。自分を励まし、他人を励ます魔法の言葉。 小5(10歳)の秋、小児がんの宣告を受ける。意識不明の状態を2か月、危篤状態を繰り返して来られた吉野やよいさん、痛みに耐え、手術に耐え、治ったと思ったら再発が・・・病院からもこれ以上治療に耐えられる状態でないと言われ、沖縄に帰ってくる。母親の強い意志、「私が必ず治してみせると」・・・そして奇跡的に回復していく。良かった!弥生さんの前向きな姿、頑張り、笑顔に元気を頂きました。2017/09/11
ケン五
8
よかった。よかった。何があっても笑顔は大事だ。誰かを大切に思う気持ちは大事だ。2011/05/24
うさっぴ
7
すごいなあと思った。小児ガンは怖い。2015/01/01
雛
3
職場近くの図書館で見つけ、そのまま本棚の壁に設置されてる椅子に座り読みました。体育の授業で痛みを訴えても取り合ってもらえず、痛む身体で病院に通うもなかなか発見されず…見つかった時には既に【ステージ3〜4】もう言葉も無い。親子ともども(なんくるないさぁ)を心に厳しい治療に取り組んでゆく…。意識も無く危篤状態の時の医師の言葉に【危篤ってことは生きているんだよ】結果的に生還したものの、医師との信頼関係があってこそ母親にも届いた言葉なんだろうと思った。無事に生還出来、この本と巡り会えたのも奇跡に感じる。2024/09/25
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