内容説明
軟禁男の肉声。ずっと彼女と一緒にいたかった。
目次
第1章 事件発覚(北へ走る男;少女が消えた;ボクちゃんの素顔 ほか)
第2章 裁判(私は幸せ。自由になれたから;彼女が汚染されるのが許せなかったんです;今も夢を見ている気がしています ほか)
第3章 判決(間違いのないように、やっていく;男を日の当たる場所に出さないで;被告人の犯行はまさに言語道断である)
著者等紹介
松田美智子[マツダミチコ]
山口県生まれ。雨宮早希のペンネームで推理小説「EM」シリーズ(幻冬舎刊)がある
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感想・レビュー
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Kazitu
43
積読本。読まなければよかった。あまりにも、痛ましい事件。💧犯人は、もう出てきているんだろうな。 やりきれない。2023/04/20
Ted
7
02年刊。00年に新潟で発覚した少女監禁事件の顛末。90年に9歳の少女を拉致し、自室に9年も監禁した鬼畜・佐藤宣行の素性とは?弁護側は毎度の如く心神耗弱を持ち出して減刑を図るが、幸いにも被告人が分裂病ではなく「自覚はあるが止められない」脅迫神経症と判断され「責任能力にも問題なし」とされたため、相応の刑罰を科すことができたのだがそれでも懲役14年。「石を付けて日本海に沈めてやりたい」と云う少女の父の言葉を考えれば手ぬるい。あと3年で娑婆に出て来るが、こんな漢には死刑判決を下すのが「真の文明国」だと私は思う。2011/10/27
e r i .
6
著者が新潟まで傍聴に通った裁判記録。ほぼそれのみ。主観がないので読みやすかったけども「聞き取れない」とか「聞こえにくい」という言葉が何度か出てくるのが気になった。この本では一審の新潟地裁で終わってるけれど、この事件は最高裁まで行っているらしい。2014/08/18
あたちゃん。
3
基本的には裁判の傍聴記録のまとめです。この事件の犯人は2014年に出所している。同じような事が繰り返されないように祈るばかりです。2017/04/20
ペルー
2
記憶に新しいこの事件。いっきに読んでしまいました。この犯人と同じような病気の人はたくさんいると思うけど、皆苦しみながら生活していると思う。なぜこの男はこんな犯罪を犯してしまったんだろう。未然に防げる方法はなかったのか。被害者やそのご家族が哀れで仕方ありません。この裁判が、裁判員制度のもとに行われていたら、判決はどうなっていたかな、と思いました。2014/01/26