内容説明
西洋哲学史上、最初に、〈人間の生き方〉について真正面から考察したソクラテスは、強靱な意志のもと自らの思想・信念を生涯実践して生きた“言行一致”の人である。本書は、ソクラテスの人間的な側面を通して、〈人間とは何か〉を考察するとともに、彼の生き方が現代を生きる私たちに多くの示唆と指針を与える内容となっている。
目次
1 告発・起訴される
2 根深い“先入観”
3 “回心”について語る
4 〈人間、いかに生きるべきか〉を説く
5 体験と実践活動
6 隠された真の告訴理由
7 獄舎で死刑の日を待つ
8 処刑の日を迎える