内容説明
この物語は、『ギリシア・ローマ神話』『中世騎士物語』と、ブルフィンチの伝説三部作を成すもので、古代・中世の文学的遺産に親しむための絶好の入門書として、広く世界で読まれている。「アーサー王物語」と人気を分ち、有名な「ロランの歌」を含む、シャルルマーニュやその十二勇士を主人公とする壮大な冒険物語で、ながく訳出の待たれていた作品。
目次
十二勇士
御前試合
アルブラッカの攻囲
リナルドとオルランドの冒険
フランス侵攻
ブラダマンテとロジェロ
アストルフォと女魔法使い
海魔オルク
アストルフォの冒険はつづき、イサベラの冒険が始まる
メドロ
狂ったオルランド
ゼルビノとイサベラ
アストルフォ月へ行く
アフリカでの戦い
ロジェロとブラダマンテ
ロンスヴァルの血戦
リナルドとバヤール
リナルドの死
ユオン・ド・ボルドー
オジエ・ル・ダノワ
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
沢風南
1
FGOでマンドリカルド沼に落ちたけどゲーム内本編で会えるのはまだまだ先なので原典に手を伸ばし、しかし読みづらさに休み休みダラダラ読んで足掛け1年半、やっと読了。これはキャラ名や固有名詞のリストなど資料を作りながら再読したいところ。8世紀ごろの出来事を15世紀ごろの人たちが描いた物語(8割がたフィクション)なので、現代の倫理観から見ればむちゃくちゃなのだけど(わりと皆野蛮)、それを500年以上経った今でも読めるのはすごいことだな。妖精だの怪物だのポンポン出てくるので、ラノベ感覚だったのかも。2021/09/22
アル
0
おそらく25年ぶりくらいの再読。 ルネサンス時代から見て物語として理想化された中世初期のイメージ。 もちろん、この理想化には打ち倒すべき卑劣な悪漢や怪物の存在も含まれている。 登場人物のそれぞれに特徴のある設定がありながら読んでいて見分けがつきにくいのは、行動パターンも戦い方も基本的に全員同じだからだろうか。2019/01/11