内容説明
今日の高等教育機関において、学生相談を行なうカウンセラーや教職員が「発達障害」をめぐって直面する、さまざまな疑問や困難を取り上げ、事例として提示し、そこからどのような対応や考え方があり得るかを解説。
目次
第1章 発達障害という視点が学生相談にもたらしたもの
第2章 入学期―信頼できる人間関係ができるまで
第3章 アルバイトと課外活動―大学の外の社会、大学の中の社会
第4章 自己理解・他者理解―中間期の課題
第5章 専門課程に進んだとき―「専門」という安全地帯、少数指導という親密関係の困難
第6章 学外実習・留学・インターンシップ―教育機関としての責任と個人の学ぶ権利
第7章 就職活動―具体的な就労に向けて
第8章 卒業期―巣立ちのとき
第9章 大学院生として―研究者の卵としてぶつかる壁
第10章 卒業後―社会で生きるということ
終章 事例にみる発達障害の学生相談
著者等紹介
高石恭子[タカイシキョウコ]
京都大学大学院教育学研究科博士後期課程単位取得退学。甲南大学文学部教授・学生相談室専任カウンセラー
岩田淳子[イワタアツコ]
青山学院大学大学院文学研究科心理学専攻修士課程修了。成蹊大学文学部准教授・学生相談室専任カウンセラー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Akihiro Nishio
2
先日読んだ、富山大学の取り組みがシステム論ならば、こちらは実践論であった。実際にどのようにカウンセラーが対応しているか手に取るようにわかる。両方とも読めば、大学における発達障害支援の雰囲気がだいたいわかる。2013/01/08
りら
0
図書館。Coの対応が一般的なカウンセリングよりも支援的である思った。Clの周囲を取り巻く人々との調整役としての役割を時期を見てどの程度できるかが問われる。それがマニュアル的でないため、Coが普段から周囲と良好な関係を築いておく必要、冷静な状況判断等求められる。有限の時間の中で関わる学生相談特有の課題や時間の猶予についても考えながら、方向性を探ることの限界等。最後の事例については、自分の関わるケースにも似てCoの限界を知るとともに、早期からの連携の大切さに思いを至らせた。2013/04/24
tk
0
早稲田はこういう学生支援なんてやってないよなぁ。2013/01/05
-
- 電子書籍
- ビジネス婚ー好きになったら離婚しますー…