内容説明
現在84歳のビリー・ワイルダーに始まり、26歳のソダバーグにいたる現代アメリカ映画をささえる監督76人を収録。アメリカ映画界におけるマッカーシー旋風の赤狩り、ベトナム戦争による星条旗の権威の失墜、そして“強い国”アメリカを理想としながら経済を急速に失墜させたレーガンの時代から、ブッシュ政権の現在にいたるまで、時代に流され、時代を先取りし、あるいは、時代を創る人たちの物語である。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
タク
7
ここに書かれている事はググれば全て出てくだろうし、作者の主張に首を傾げる場面もちらほらあるのだけど、ひとつのテーマを軸に情報を峻別する作業はとても重要で、特に情報過多の現代はさらにその能力が問われる。そういう意味で、この手のカタログ本はもっと頑張るべき/ちなみに20年前の本なので情報は古いっす。2011/05/02
FK
1
1990年の春の時点で存命の監督たちのみを対象に、紹介する文庫本。30年前のものだから、その後の新しい動向は分からない。まずは世界でもっともメジャーなアメリカ映画とその監督についての勉強ということで読んだ。 ビリー・ワイルダーから始まって、お終いの方で若手としてソダバーグやスパイク・リーが登場している。全76人。初めて聞く名前もある。しかし今となってはもう故人も少なくないわけだ。 なおこの文庫本のカバー写真は、スピルバーグの[E.T.]である。2021/09/06
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