内容説明
世界には、その民族・風土特有の驚くような不思議なはなしが沢山有ります。本書には、19世紀にドイツで刊行された伝説集や民話集などから、体験談を中心に幽霊、狼男、吸血鬼、ドッペルゲンガーなどのドイツならではの不思議なはなしが数多く収録されています。
目次
1 怪異譚の宝庫―中部をふくむ東部地方(ことはフリードリヒローダからはじまる;幽霊とさまざまの化けもの ほか)
2 どこにでもある怪異譚―北部と北東部(テーゲルにだけ幽霊がでるわけではない;グルーネヴァルト館の幽霊 ほか)
3 動植物の怪異譚と幽霊譚―西部と南北(窓から忍び込む幽霊と化け猫;ツェザーリウスと修道院の怪異 ほか)
4 奇妙な霊と幽霊―山あり谷ありの南部(あなぐらの霊ども;悪魔の橋 ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ニミッツクラス
27
【日本の夏は、やっぱり怪談】〈其の二・洋編〉 89 年(平成元年)の税抜544円の現代教養文庫初版。著者シュライバーが概ね19世紀の伝説集と童話宝玉集から抽出したドイツ怪奇譚。大別して4項目とし、各々多数の話を紹介…本書は底本からの抄録として約270頁に収めたから一話当たりは短く、元ネタにはグリムもあるので何となく知っている話もある。著者による古い文献の渉猟に加えて時代背景などの説明を付して総説の体を成しており、当地の地域名や民話の偏り、或いは普遍性などが理解しやすい一冊となる。怖い話は無い。★★★★☆☆2025/08/07
山田
0
「三途の渡し賃」と「振り向いてはいけない」は世界共通なのだろうか?「幽霊は流水を渡れない」のはドラキュラの元ネタかもしれない。2012/01/09
春色
0
ドイツを4つの地方に分け、それぞれの地方に伝わる民話を配した書。どこからどこまでが引用なのかが分かりにくかったりと、やや読みにくい。2010/12/24
獣狼ZAKI
0
中二病をくすぐられた書物(特に狼男)。2019/10/22