現代教養文庫<br> 市川雷蔵かげろうの死

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現代教養文庫
市川雷蔵かげろうの死

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  • サイズ 文庫判/ページ数 245p/高さ 15X11cm
  • 商品コード 9784390112598
  • NDC分類 913.6

内容説明

黒の着流し、素足に雪駄、腰の刀は無双正宗、得意の技は円月殺法。ニヒルで孤独の剣士・眠狂四郎をミズミズしく演じた市川雷蔵は、若く美しい映像だけをファンの胸に焼きつけ、37歳ではかなくもこの世を去った。これは、この薄幸の美男雷蔵の実人生を調べ上げ、心に残る虚像とつき合わせて、もう一つの雷蔵像を結晶させた、実名小説である。表題作ほか「田宮二郎いのち純情の死」「闇に堕ちた監督・中平康」を収録。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

シブ吉

43
37歳の若さで夭逝した「市川雷蔵」さん、43歳にして旅立った「田宮二郎」さん、52歳で仕事の夢を絶たれた「中平康」監督。生前に親交のあった数多くの方たちに取材し、三者三様の人生模様を描いた本書を読みつつ、今も映像に残っている姿と作品に思いを馳せる。晩年の「眠狂四郎シリーズ」での妖艶な姿や、「白い巨塔」での野心に溢れた医師、長編映画初監督作「狂った果実」がフランスのヌーベルバーグに多大な影響を及ぼしたなどなど、日本映画史に名を刻んだ三人の物語。表題作「市川雷蔵かげろうの死」の、その言葉の意味がとても切ない。2013/09/22

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