内容説明
株価は森羅万象さまざまなことを反映して動いていく。とりわけ人気によって変動する要素が強いのが株価の特色だが、同時にその国の経済の仕組みがその動きを大きく規定している。―とりわけ「法人資本主義」のもとでは最大の所有者である法人によって決められていく。異常な投機時代をもたらした、株式市場の構造的変化と、株価形成のメカニズムを、「法人化プラス機関化」という視点より解明。
目次
第1部 株価を決めるもの(なぜ株は高いのか;株式取引の仕組み;糸の切れたタコ―配当と株価;現代の練金術―時価発行)
第2部 法人による、法人のための株価(「法人買い」の株価;銀行が支えている株価;似て非なる機関投資家、保険会社;企業にとって株価とはなにか)
第3部 回転売買の主役―機関投資家と個人(「投信相場」のメカニズム;逃げ足の早い外人投資;個人投資家の行動)
第4部 「需給株価」の構造(「機関化現象」と「法人化現象」―アメリカの株価、日本の株価;資本としての株、商品としての株;需給株価論;投機の時代)