感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
キニマ
4
官尊民卑、男尊女卑という当時では根深く残っていた思想を学問に支点を置くことで脱却できるとし、学問に励むことは個人という独立心を育むことができるため国家外交をも有利に進めることができると述べている。四民平等の精神がまだ浅かった当時の人々には斬新かつ革命的な書物かもしれないが浅はかながら現代にも通ずるところが多くある。人格や人望の形成、個の益に固執せず社会にも還元できる人間になることの重要性、分限をわきまえる必要性、国民全体が官と肩を並べるくらいの教養が国家を良く運営するには大切だと提唱している。2018/05/02
mec
3
★★★★2016/06/22
水
1
今こそ読むべき本。沈みゆく日本を黙って見過ごすようでは間違いなく、先人の努力を踏みにじった挙句、明治の日本に戻るだろう。それほど私たちが100年かけて築いた国際的な地位は未完全で脆いのだ。傾斜産業は間違いなく衰退する。ずっと持っておきたい本だと、現代を生きる私が心から思うということは、福沢先生が願った世の中にはなっていないということだ。2018/02/22
sucksuckhello
0
福沢諭吉の古典のデータベース、時代を読む力、先見性に大変驚かされる。しかし、この本がありありと突きつけているのは、多種多様な価値観が渦巻く社会で、どのように生きれば不幸を遠ざけ、幸せを得られるのか、という方法論はいつの世も変わらない、ということ。教科書で名前を知ってるだけにするには勿体無い一冊。そんな名著の平易な現代語訳。2014/05/09
一葉
0
面白かった2020/09/25