出版社内容情報
安田敏朗[ヤスダトシアキ]
著・文・その他
内容説明
混沌とした今日の世界で、より良い一歩を踏み出すには、お仕着せでなく私たち一人ひとりが「歴史する」、つまり未来を想像/創造するために、日々直面する問題を過去の豊かな経験を頼りに考え、行動することが求められます。それはみずから歴史を編み上げる営みであり、また時空を超える旅でもあります。2022年から高等学校の必修科目として「歴史総合」が始まり、歴史の学びが変わります。これを契機に、いまを生きる私たちにとって意味のある歴史とは何か、問いけようと思います。
目次
はじめに―「歴史総合」なのに「国語」とは
1 「歌会始の儀」から考えてみよう―多言語社会の問題として
2 まずは国語ということばを考えてみよう
3 制度としての「国語」ってなんだろう
4 象徴としての「国語」ってなんだろう―上田万年の議論を中心に
5 植民地支配と「国語」について考えてみよう
6 漢字を使わない「国語」について考えてみよう
7 敗戦後の「国語」について考えてみよう
おわりに―「国語」から解き放されるために
著者等紹介
安田敏朗[ヤスダトシアキ]
1968年生。東京大学大学院総合文化研究科博士課程学位取得修了。現在一橋大学大学院言語社会研究科教授。専攻は近代日本言語史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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