内容説明
歴史上の悪人は本当に“悪”だったのか!?歴史上の善人は本当に“善”だったのか!?歴史の常識を覆す興味あふれる一冊。
目次
ピピン―その登極をめぐる角逐と排除
オットー一世―小悪を重ねた平凡な「大帝」
クヌート―北欧の風雲児
ノルマンディー公ウィリアム―一代の野心家
ハインリヒ四世―帝国のために頭を下げた神聖ローマ帝国皇帝
ヘンリー二世―天国と地獄を見た幸運児
フィリップ二世―「尊厳王」は手段を選ばぬ現実主義者
ルイ九世―狂信的信仰者か、それとも理性の人か
カール四世―ユダヤ人迫害を黙認・推進した
イサベル一世―転換期を生きたカスティーリャ女王〔ほか〕
著者等紹介
堀越孝一[ホリコシコウイチ]
1933年、東京に生まれる。東京大学文学部西洋史学科で歴史を学び、同大学大学院人文科学研究科で堀米庸三先生の指導を受ける。専門は西洋中世史。茨城大学、学習院大学、日本大学をはじめ、多くの大学、大学院で教鞭をとる。学習院大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ピオリーヌ
13
[隠されてきた「悪」に焦点をあて、真実の人間像に迫る]とのキャプション。ピピンからチャウシェスクまで。スターリンやヒトラーといった誰でも知っている人物も登場する。オットー一世の「大帝」の名にそぐわない小悪を重ねた姿、フィリップ二世の振る舞いの地味さと結果として彼が獲得した成果との差異等、通説と違った登場人物の一端が垣間見える。面白い。2023/03/13
タナカ電子出版
5
タイトルにひかれて読みました。 歴史上の人物の光と影にスポットをあてた作品です。コンセプトは非常に良いですが、一人一人の悪については著者がそれぞれ違う合作本なので、統一性を欠く印象です。それゆえ情報もいささか薄くなる傾向は否めない印象です。2018/10/16
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