ポストカード

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  • サイズ 46判/ページ数 552p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784152102607
  • NDC分類 953
  • Cコード C0097

出版社内容情報

2003年、パリ。ある朝、著者の自宅にポストカードが届いた。差出人名はなく、1942年にアウシュヴィッツで亡くなった著者の曾祖父母とその子どもの名前のみが書かれていた。誰が、何のために出したのか。差出人の謎と戦争の記憶を著者が辿る、実話に基づく物語。

内容説明

2003年1月、パリ。著者アンヌの母のもとに差出人不明のポストカードが届けられた。メッセージ欄には、アンヌの祖母の両親と妹と弟の名前だけがあった。4人は1942年にアウシュヴィッツで亡くなっていた。誰が、なんのために61年の時を経てこのポストカードを投函したのか。調査を続けるうち、著者の母方の一族の知られざる過去が明らかになる。ロシア革命から逃れ、東欧やパレスチナを経てパリに安住したものの、その後ナチスにより離散したユダヤ人一家と、一人だけ生き残った祖母。なぜ祖母だけが強制収容所への移送を免れ、生き延びたのか。著者の母のもとに実際に届いたポストカードから、あるユダヤ人家族の苦難の歴史をひもとく、フランスの高校生が選ぶルノードー賞とアメリカの学生が選ぶゴンクール賞受賞の感動の長篇小説。

著者等紹介

ベレスト,アンヌ[ベレスト,アンヌ] [Berest,Anne]
1979年、パリ生まれ。作家、脚本家。2010年作家デビュー。2012年に刊行した2作目の小説Les Patriarches(未邦訳)でフロール賞とルノードー賞の最終候補に残る。2014年に刊行した『パリジェンヌのつくりかた』(共著、早川書房刊)がベストセラーになった。2021年フランスで高校生が選ぶルノードー賞とELLE読者大賞、パリ政治学院学生賞を受賞し、2021年第一回アメリカの学生が選ぶゴンクール賞を受賞した

田中裕子[タナカユウコ]
フランス語翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ちょろこ

120
凝縮された想いの一冊。突然届いたアウシュビッツで亡くなった家族の名前が記された差出人不明のポストカード。誰が?なぜ今頃?ミステリアスさを軸に知られざる家族の歴史を紐解く作品。史実が浮き彫りになる過程は夢でうなされるほど苦しかった。想像を絶する負の遺産。人を人とも思わない迫害行為に一体どれだけの意味があるのか、今の世の中を重ねながら問いが渦巻く。家族の中で一人だけ生き残った祖母の苦しみ、著者の"ユダヤ人"を通して自分を見つめる姿も印象的。最後の一文にこれまでのぎゅっと凝縮された想いを感じ、ただ祈りたくなる。2023/11/17

ちゃちゃ

118
名前は、個人の生の痕跡を後世に刻む。ある日届いた一葉の葉書。そこに記された4人の名前は1942年アウシュビッツで絶命したはずの祖母の家族のものだった…。本作はナチス占領下のフランスを舞台に暗黒の時代を描く“ノンフィクション小説”。出自から消えることのない「ユダヤ人」の刻印。彼らがくぐり抜けてきた苛酷な運命を鋭く炙り出した一族の物語だ。生還した人々は差別に怯え排斥に耐え“生き残った者”として迫害の歴史を背負った。今改めて心に刻みたい。人間の尊厳を剥奪し個人の生き方を狂わせる政治社会の恐ろしさや愚かしさを。2023/11/20

夜長月🌙@読書会10周年

66
1919年から2019年のヨーロッパ(特にフランス)におけるユダヤ人家族の激動の人生を著者(アンヌ)の母親(ミリアム)を主人公に物語ります。アウシュビッツ(およびナチス)のことは誰もが知る歴史的大事件ですがそれだけではない、と言うかそのために多くの事が見えにくくなっているのかも知れません。ユダヤ人の悲劇はアウシュビッツに始まりアウシュビッツに終わったのではありません。現代でもユダヤ人は軽く、それゆえに自然に「ユダ公」などと蔑視されます。そして今の戦争。本書はノンフィクション部門で文学賞を獲得しています。2023/11/24

ヘラジカ

62
絶滅収容所で命を落とした血族を巡るファミリー・ヒストリー。素晴らしくドラマチックな展開だが大袈裟に書きてることなく淡々と記している。しかし、だからこそ読みながらあんなにも胸が締めつけられたのかもしれない。歴史のなかで圧殺された人々は、それぞれが大きな物語を有していて、その物語は何年経とうと決して終わることがなく、なんらかの形で脈々と受け継がれ、現代を生きる者たちを形成しているのだ。ポストカードの真相、終盤での作者の言葉には涙が抑えられなかった。慟哭のノンフィクション小説。素晴らしかった。必読の傑作である。2023/08/09

天の川

61
ノンフィクション小説。2003年、母に届いたアウシュビッツで命を落とした家族の名だけが書かれた一枚の絵葉書。ただ一人収容所移送を免れた祖母は家族や自分について黙し続け、世を去っていた。葉書の意味を知ろうと、元大学教授の母と作家の娘が調べた家族の歴史は凄絶だ。反ユダヤ法が施行されたロシア帝国を出国した一家の流浪と苦難、その先の絶滅収容所。薄氷を踏むようにして逃げおおせた祖母のレジスタンス活動。ポストカードの謎が解けた最後の2行にこの本の存在意義が見事に表されていた。心に残る読書だった。→2023/08/24

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