内容説明
隋は暴君煬帝によって滅び、唐は明君太宗によっておこったといわれる。このような暴君・明君とは、そもそも何であろうか?煬帝・太宗はともに漢民族とはことなった北方系異民族臭の強い名家に生まれ、母方からの縁続きでもあった。煬帝は、実際には経世の才をもち、詩才にめぐまれ、仏教に深く帰依しながらも、暴君の汚名をこうむった。何が彼をそうさせたのか。太宗は文武両道まれにみる才能をもち、唐朝の英主として模範的明君とされてきた。本書は、暴君・明君とされてきたこの二人の真相をその根源から描き出す。
目次
1 隋の成立
2 楊広の登場
3 煬帝の治世
4 李世民の登場
5 太宗の治世
6 太宗の晩年
著者等紹介
布目潮〓[ヌノメチョウフウ]
1919(大正8)年に生まれる。本籍、名古屋市。東京大学文学部東洋史学科卒。文学博士。大阪大学名誉教授。2001年逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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