内容説明
詩人・童話作家として知られる宮沢賢治。その一生は、仏教とともにあった。賢治が作品の中で描き出した世界と、賢治が仏教思想を通して感じとった世界、その二つの世界の姿と両者の結びつきをたどる。
目次
第1章 ただ一人を思うこと(「手紙四」;「オホーツク挽歌」;「銀河鉄道の夜」)
第2章 真宗と禅宗と法華経と(仏教の歴史;政次郎と賢治;「「旅人のはなし」から」)
第3章 信仰の変遷(徴兵問題;山川草木虫魚禽獣の成仏;国柱会へ;農業がもたらしたもの)
第4章 イーハトヴ童話(『イーハトヴ童話 注文の多い料理店』;「十力の金剛石」と「かしわばやしの夜」;「山男の四月」)
第5章 みんなを思うこと(「烏の北斗七星」;「銀河鉄道の夜」ふたたび;ほんとうのさいわいを求めて)
著者等紹介
藤村安芸子[フジムラアキコ]
駿河台大学教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。