出版社内容情報
加納 邦光[カノウ クニミツ]
著・文・その他
目次
1 生い立ちから結婚まで(ビスマルク誕生前後のドイツ状況;幼年時代;初等教育、中等教育 ほか)
2 政治家ビスマルク(政治への道;三月革命;反革命 ほか)
3 ビスマルクの人物像と業績(ビスマルクの敵;ビスマルクの人物像と業績の総括)
著者等紹介
加納邦光[カノウクニミツ]
1940(昭和15)年、北海道に生まれる。東北大学大学院文学研究科修士課程(独文学専攻)修了。北海道大学教授を経て、2001年4月から北海道情報大学教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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富士さん
3
再読。ビスマルクと言えば、タフな政治家といった感じですが、本書は外交的、政治的成果だけでなく、個人的な性格や弱点などの、人間としてのビスマルクに焦点が当てられているのがおもしろいところだと思います。個人的には、不可知論者としての側面が紹介されているのに惹かれます。人類愛なども含めたイデオロギーやナショナリズムを心から信じられず、人間の寄る辺のなさを知る人が、常識に安住する人たちの中では生きて行けないのも頷けます。社会不適合者ぶりも、「鉄血演説」も、暴飲暴食もこの文脈で見れば一つの延長線上に見えてきます。2021/01/01