出版社内容情報
倉持 三郎[クラモチ サブロウ]
著・文・その他
内容説明
トマス=ハーディは、十九世紀から二十世紀にかけて活躍したイギリスの代表的小説家・詩人である。ハーディの生まれ育ったドーセット州は美しい自然に恵まれている。ハーディは、その大地の上で働く人たちを愛し、その心情を表現した。また近くにいた小動物、鳥、家畜に愛情を寄せた。動物愛護の気持ちを抱き続け、動物を虐待する人間を告発した。
目次
1 トマス・ハーディの生涯(生い立ち;ロンドンでの修業;コーンウォルの恋人;小説家としての出発;故郷を小説の舞台に;小説家としての栄光と苦難;小説家から詩人へ)
2 トマス・ハーディの思想(真実を凝視する作家;キリスト教に対する懐疑;特権階級批判;ヴィクトリア朝の偽善に対する反発;社会的弱者への同情)
著者等紹介
倉持三郎[クラモチサブロウ]
1932(昭和7)年、愛知県に生まれる。東京教育大学大学院博士課程中退。筑波大学博士(文学)。英文学専攻。東京学芸大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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J_xx
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ハーディの思想として「階級問題」、「社会的弱者への同情」があり、そこに独自性として「田舎の風景と人々」、「ハーディ自身の階級意識」があるということが分かった。これらを理解してハーディを読めば、もっと作品が面白くなると思うので意識していきたい。2020/06/05
cochou
0
トマスバーディについては何の予備知識もなく読んだ。主要な小説の粗筋と当時の世の中の反応が中心になっている。説明はややステレオタイプな感じはするが、バーディの小説のストーリーテリングは面白そうで興味を惹かれた。2016/06/28