出版社内容情報
長尾 十三二[ナガオ トミジ]
著・文・その他
福田 弘[フクダ ヒロシ]
著・文・その他
目次
1 貧民救済のために(少年時代;青年時代;農場経営と民衆教育)
2 文筆家として(『隠者の夕暮』;『リーンハルトとゲルトルート』;「立法と子供殺し」;フランス革命とペスタロッチ;『人類の発展における自然の歩みに関するわたしの探求』)
3 教育家として(「シュタンス便り」;『ゲルトルート児童教育法』;イヴェルドン学園)
4 晩年のペスタロッチ(理想と現実と;知己を後世にまつ)
5 ペスタロッチ運動の発展(スイスのペスタロッチ運動;ドイツのペスタロッチ運動;イギリスのペスタロッチ運動;アメリカのペスタロッチ運動;日本のペスタロッチ運動)
著者等紹介
長尾十三二[ナガオトミジ]
1924(大正13)年愛知県に生まれる。東京文理科大学卒業。名古屋大学講師、東京教育大学、立教大学教授、中央大学文学部教授を歴任。教育学博士
福田弘[フクダヒロシ]
1944(昭和19)年埼玉県に生まれる。東京教育大学卒業。国立教育研究所研究員、奈良教育大学助教授を経て、筑波大学大学院教授。早稲田大学大学院非常勤講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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n-shun1
2
修身教授録に繰り返し名前が出てくるペスタロッチ。表面的な知識はいくつかあるけれど,もう少し知りたいと思って読んだ。消化不良。時代としては18世紀から19世紀,日本では江戸時代。スイスの人。思想的な系譜として,ルソー→ペスタロッチ→ヘルバルト・フレーベルか。どんな偉人もそうだけど,自分一人の力で成し遂げていないことはペスタロッチも同じ。支援してくれる人,時代の特性,仲間との協力と離反,など。当時の学校教育に対して新たな価値を示す。それは,今の学校教育とも根本的に制度が違う。時間ができたらまた読もう。2024/08/24
鵜殿篤
0
ペスタロッチに限らず、西洋教育思想史の人物を研究している人たちは、なかなか熱い。本書も、後書きが熱い。同じ研究者として、感じ入るものがある。 内容も、単なる初心者向けの解説に終わらず、教育思想史上の課題を明確にしつつ、多角的にペスタロッチの人生と思想に迫っている。読み応えがある。教育思想史の概説書には書かれていないことが極めて多く、学ぶものがたくさんあった。勉強になった。2019/10/15