出版社内容情報
村上 隆夫[ムラカミ タカオ]
著・文・その他
目次
1 ベンヤミンの生涯(ベルリンの幼年時代;青年運動と戦争の時代;ワイマール時代;亡命の時代;最後の日々)
2 ベンヤミンの思想(青春の形而上学;批評の理論;ドイツ‐ロマン主義の芸術批評とゲーテの親和力;ドイツ悲劇の根源;プルーストとカフカ;複製技術時代の芸術;言語哲学と収集癖;パリの遊歩術;歴史の概念について)
著者等紹介
村上隆夫[ムラカミタカオ]
1947(昭和22)年埼玉県に生まれる。東京教育大学文学部卒業。群馬大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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さえきかずひこ
7
素晴らしいベンヤミンの入門書。その生涯を通してメランコリーに浸されたまま、ヨーロッパ・ブルジョアの滅亡を象徴してスペインで自死したベンヤミンの、救済と陶酔への憧憬が十二分に詰まっている。彼の人生と批評について的確かつ簡潔な素描が行われている一冊。2017/12/23
ほまれ
2
全く知らないことも少なくなかったので興味深く読んだ。特にベンヤミンの生涯と厭世的なところ。こういうやつおる。 著者を通したベンヤミンの政治観には疑問があったが、日本のいわゆる知識人のノンポリ性はベンヤミンの成れの果てといえるのではないかと思った。 神話的暴力/神的暴力、象徴/寓意などが抑えられた。 次はもうちょっと固めの参考書に挑戦したい。 2019/08/09