出版社内容情報
吉沢 五郎[ヨシザワ ゴロウ]
著・文・その他
目次
1 トインビーの生涯と思索(トインビー家の人びと;トインビーの学風;古典教育と新しい人間教育―教育論;若い世代への期待)
2 トインビーの歴史観(西洋中心史観の克服;『歴史の研究』の構想;歴史の意味と目標)
3 トインビーの宗教観(高度宗教の成立;高度宗教の役割;文明にとっての宗教;現代宗教の課題)
4 トインビーと日本(日本への関心;近代化の意義と問題点;世界の未来と日本)
著者等紹介
吉澤五郎[ヨシザワゴロウ]
1937(昭和12)年新潟県に生まれる。早稲田大学大学院文学研究科特別研究課程修了。現在、麗澤大学客員教授、比較文明学会名誉理事(元会長)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
星乃
1
国家の枠組みではなく、文明ごとに歴史を捉える。国を越えた高次宗教で人びとは結びつく。国家が消えても宗教は続く。キリスト教もユダヤ教も敗者から生まれた宗教。虐げられた者の苦しみが知恵を生み、世界を制す。わかるけど、異民族の侵入を受け戦いながら唯一の神に頼って必死に生きてきた民族の発想なのだろうなあと感じた。八百万の神のように、無理やりではなく自然とほんわかありがたい気持ちなれる日本は幸せ。欧米に見下される筋合いはない。2024/05/24
カラス
0
人と思想シリーズを読むのはユングに続いて多分二冊目だけど、生涯と思想と業績がコンパクトにまとまっていてわかりやすく、コスパだけでなく1ページあたりの情報量という点から見てもお得。参考文献もわざわざ、入門書、研究書、などに分けてあるのも親切。トインビー初心者だけど、手広く見渡してあるので不満はない、これで千円なら安い方だろう。なかでも印象に残ったのはトインビーの宗教観について。文明のために宗教があるのではなく、世界宗教を生み出すために世界国家があるのでは?、という視点は独特すぎて目から鱗。2018/11/01
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