Century Books 人と思想 166
ベルイマン

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  • サイズ B6判/ページ数 225p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784389411664
  • NDC分類 778.238
  • Cコード C1310

内容説明

20世紀後半のスウェーデンを代表する芸術家として、作品が親しまれている一方で、“難解な映画”というレッテルを貼られているベルイマン。彼を理解するうえで、その宗教観・芸術観・社会観・人間観の理解を欠かすことはできない。ベルイマンは演劇人でもあるが、本書では私たちが最も親しんでいる映画作品に限り、その全作品を鳥瞰しながら、この芸術家の思想と作品世界を明らかにした。

目次

1 夢の世界・劇場世界(若き演出家の誕生;脚本家から映画監督へ ほか)
2 夏のよろこび(青春映画の世界;人生の希望と絶望)
3 光と影の形而上学(国際的名声へ;神の沈黙の三部作 ほか)
4 現代人の苦悩(新たな創作世界を求めて;自らについて語ること)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Bo-he-mian

9
ベルイマン入門書として最適以上の内容。映画の研究書って高額なものが多いが、本書はリーズナブルな上に内容が凝縮されている。ほかのベルイマン関連本と比べながら読んでみると、ほかではさらっと流されているところを本書がきちんと拾っている、マニアックで痒いところに手が届く目線がさりげなくいい。ひとつひとつの作品論は短いが、いかに無駄な言葉を省いて最大限の情報を伝えるか、という努力はかなりすごい文章なのだというのが読んでいて判る。近頃なぜかベルイマンな空気(笑)なので、どれから手をつけたらいいか分からない人はぜひ。2018/08/05

すむるとろん

1
久しぶりに読み直した。包括的なベルイマン入門書のような本なので、軽いが、後期のTVドラマまで網羅されてるのは有難い。中期の作品群の分析は少し理詰めが過ぎて、観たことのない人に与える印象は、実際の作品が与えるそれとはかなり落差があるのじゃないかな。三木宮彦氏の著書もそうだが、観ていない人への紹介の意味合いが強い反面、結局実際の作品を観る以上に大きな関心は与ええないというのが、こういうガイドブック的な本の悲しさなんだろうか。2013/03/28

みかん

0
「夏の夜は三度ほほえむ」は洗練されたエロティックコメディ、つまり演劇なのだが、ベルイマンにとっての夏、ひいては北欧にとっての夏がどれほど短く喜ばしい時期の象徴なのだろうか、と。ゆえに人は白夜に夢を抱くのだろうか2017/10/27

ロバーツ

0
ベルイマンの伝記にしてフィルモグラフィ。2022/11/05

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