内容説明
本書は、カーソンの「人と思想」を、『沈黙の春』を中心に見ていこうとするものである。1章ではカーソンが最初の著作である『潮風の下で』を書くまでのことを、2章ではカーソンの海に関する次の二冊の本のことを述べる。3章では本書の主眼とする『沈黙の春』の内容を見る。4章では『沈黙の春』の意義を思想史的な視野から論ずる。
目次
1 若き日々(ペンシルヴェニアの小さな町で;大学時代 ほか)
2 ベストセラー科学者(『われらをめぐる海』;『海辺』)
3 『沈黙の春』(発端;『沈黙の春』の問題提起 ほか)
4 カーソンの思想―その側面(アメリカ合州国における環境主義の先駆者たち;近代的自然観への批判と『沈黙の春』の意義 ほか)