感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ひさだ
3
年末恒例、『第九』合唱部分の元の詩を書いた人。「知識の拡大と職業の分化によって分離した人間の精神を、再び全人的に統合・回復し得るのは文学のみだ!人間の尊厳は芸術家に委ねられている!」なんて言う、情熱的な芸術至上・理想主義者といった感じ。そんなシラーの詩に共鳴したベートーヴェンが、人類の共有財産とまで言える曲に昇華。この極東の地で年末に演奏されるなんて、よく考えると意味わからん程すごい。/知識と分業によって精神の分離が進むのなら、現代人は相当分離していることになる。今こそ文学、芸術の力に頼るべきなのかも?2019/05/09
れ
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〈通〉○2015/07/08
tieckP(ティークP)
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再読。清水書院のこのシリーズは手軽な評伝として結構よく手に取る。とりわけこのシラーは良著だと思っている。ここの作品や論文についてもそれなりに触れているけれど、出色の出来なのは、シラーという人物がとても魅力的に見えるその伝記的記述。理想に生きた人間のかっこよさ、そしてその人物への著者の強い愛着がとてもよく伝わる。2011/09/10
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