出版社内容情報
高校倫理研究会[コウコウリンリケンキュウカイ]
著・文・その他
目次
第1章 善さや正しさをどう考えるか(プラトン―理想とイノセンス;エピクロス―快楽主義を貫く ほか)
第2章 宗教をどう考えるか(ブッダ―真理に目覚める;イエス―神の愛と人類愛 ほか)
第3章 教育をどう考えるか(孔子―学ぶということ;福沢諭吉―児童教育者としての顔 ほか)
第4章 現代社会をどう生きるか(エリクソン―アイデンティティの獲得;リースマン―「他人指向」の時代に ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
肉尊
40
高校のカリスマ倫理講師らによる結集本。様々な哲学者や思想家の考察を20名で分担している。一遍の担当者のように専門書をまとめただけの先生もいらしたが、生徒の声も含めて分かりやすく、またちょっと専門的分野も含めて紹介してくれている。特にマルクスに関して資本主義の問題点を紹介してくれている所は非常に分かりやすかったように思う。2021/12/20
アポトキシン
10
図書館本。哲学、倫理学、社会学などの学者の思想や名言が分かりやすく要約されており読みやすかった。個人的にリースマンの思想に興味を持った。リースマンは60年ほど前に著書『孤独な群衆』を書いたが、その内容はSNS社会や人間関係が広くなることへの盲点を突いており(勿論SNSという文言は無い)、ストレス社会化が加速するのも納得で、実に腑に落ちた。2018/11/21
読書実践家
7
倫理に興味が持てる。挿話も含めて、倫理のエッセンスが詰まっている。2017/12/07
Daisuke Sato
4
高校の先生が倫理の本当のおもしろさを理解してもらう為に書いた本。実際おもしろい。受験用の倫理になるとどうしてもいつ誰が?とかのクイズ形式に陥ってしまう。かつてのギリシャのように野外でジャスティスやフェアネスについて青臭く語り合う授業もあって良いのでは?という事を考えさせてくれる。2017/10/10