そば学 sobalogy―食品科学から民俗学まで

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そば学 sobalogy―食品科学から民俗学まで

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  • サイズ B6判/ページ数 287p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784388353552
  • NDC分類 616.66
  • Cコード C0077

出版社内容情報

栽培する対象として・原料として・料理としてのソバ&そばの理解を深める


◆はじめに ソバのおいしさの自然誌 ソバのきた道
「蕎麦」の名は地形/ソバ食の発展史/麺に込められた/古代のメッセージ/古文書に出てくる麺と篩/起源地と/「南のシルクロード」/日本のそばの変遷/ 世界の加工・調理法の比較 /コラム: 苦味食文化圏


◆ソバの神秘的な力
成長の速さ/露と霧を逃がさない力/虫との共生力/「ソバは枝で穫れ」といわれる理由/ 水中発芽と湿害/病害を防ぐ香りと粒の構造/コラム:ソバの近縁野生種の底力


◆おいしさを決める環境と品種
おいしいソバができる気象環境とは/品種が同じでも環境で変わる/おいしい品種はありえるか/秋栽培型品種の登熟期の気象/広域適応性品種の普及と在来品種の復権 /「作りまわし」や焼畑で作られる理由/コラム:高野長英の「三度蕎麦」


◆おいしさを決める収穫と加工
収穫期/収穫後の貯蔵/熟成とは何か/貯蔵/製粉/「つなぎ」/捏ねと茹でに用いる「水」/機能性を加えた加工/コラム:江戸「二六そば」の探求

 
◆そばのおいしさとは何か
要因の分解/もっとも重要な生理やヒトらしい心理要因 /味覚生理/香り/熟成と香り/食感を決める物性/蕎麦の品温/色彩/音響効果/食事環境、雰囲気/覚醒効果/先入観


◆食品デザインの意味
蕎麦道とは何か/いにしえの自然観を食で伝承/行事に残される自然観/コラム:東西の食品デザインが一致! 

内容説明

そばはなぜ人々を魅了し、おいしいと感じるのか?「雑学(=蘊蓄)」と受け止められてきた事柄を農学、民俗学、心理学、工学などの話題を取り入れて整理し、ここに「そば学」として体系化!

目次

第1章 ソバのきた道
第2章 ソバの神秘的な力
第3章 おいしさを左右する環境と品種
第4章 おいしさを左右する収穫と加工
第5章 そばのおいしさとは何か
第6章 ソバ食品のデザインの意味

著者等紹介

井上直人[イノウエナオト]
農学博士。信州大学名誉教授、農学部・特任教授(研究)、公立諏訪東京理科大・客員教授。1953年(昭和28年)、東京都に生まれる。帯広畜産大学大学院卒業後、1981年の長野県の農業試験場の研究員を振り出しに、京都大学農学部講師、助教授を経て、2002年に信州大学教授となる。ソバをはじめとした穀物の生理生態、食品科学、育種、土壌学の研究教育に専念してきた。主にアジアや日本の山岳地帯を中心に有用植物資源探索と調査を行い、その成果を金沢大学教育学部大学院、信州大学、岐阜大学、九州大学、岡山大学の各農学系大学院の教育に生かしてきた。日本草地学会賞、日本作物学会賞(論文)を受賞。雑穀研究会会長のほか、国際ソバ会誌編集委員、日本草地学会や日本作物学会などの役員を歴任。日本雑穀協会の立ち上げに参加し、市民教育にも力を入れた。現在、日本そば大学学長(中日本)や地元企業などの顧問を務めながら、ソバや土壌の研究・普及活動に取り組む。最近は、「伊那の在来品種の復興による地域振興」や、「そば粒を一粒ごとに非破壊分析して選別する機器」および「水萌えそば(無製粉冷水浸漬胴搗き製法)」などのまったく新しいソバ・そばの選別・製造加工法に関する技術を開発し、世界最高品質のそばの製造をめざしている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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俊介

18
蕎麦おいしいですよね。本書は、単なる蕎麦の雑学本ではなく、食品化学、植物学、民俗学などの知見を取り入れ、蕎麦の「美味しさの科学」を総合的に考察しており、大変勉強になった。人間って面白いのが、米や小麦粉などを精白・精製して、出来るだけ雑味を除いた「純粋さ」を食に求める一方、雑味(不純さ?笑)に対する嗜好性も強く持っておりそれも「美味しい」と感じること。この嗜好を満たしてくれる食物の代表が蕎麦だと感じた。この相反するベクトルの嗜好性が何に由来するのか、文化的なものか生理的なものなのか、など考えさせられた。2022/01/19

Lagavulin

8
ガチガチの化学分析から陰陽五行説まで、すべての言葉でそばを語る。難易度が高めの本でした。2022/09/12

nagata

2
縦横無尽に蕎麦ばかりの話題満載。古くから親しまれてきた食材であるだけに、民俗学とりわけ江戸時代頃に広く社会に普及し広まった陰陽五行説が作り方や食べ方、そばを食する行事などに影響を与えているという切り口はいろいろ発見があった。関連書籍も目を通してみたい。数値化による科学的な分析もそれなりに説得力はあろうが、やはり長い間受け継がれてきた伝統は、鋭い直観と深い洞察力に支えられていると実感。2020/01/31

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