内容説明
魔術師ファウルズの超大作ロマン。『コレクター』『魔術師』『フランス軍中尉の女』に続く、イギリス文学界の巨匠ファウルズの無類に面白い大河小説。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
きゃれら
16
ジョン・ファウルズ解説本に目を通すうち全部読みたくなって図書館から借りてきた。四六判上下二段で379ページという分量もあったが、内容が濃厚でとてもゆっくり読むことになった。自分はとても惹き付けられる物語だが一般受けはしないのかも。漱石「こころ」や春樹「ノルウェイの森」と同じ、男女4人の愛と性と死。特に「ノルウェイ」については男女の会話のあり方などがそっくりと思い、ググったら、村上氏自身はファウルズについて「魔術師」が面白かったと「本棚」のエッセイで取り上げていた。影響を受けてる気がするんだけどなあ。下巻へ2025/10/08