出版社内容情報
日本語の起源がどのように議論されてきたのかを、日本言語学史にそって検証し、また、国語学史や人類進化学などの領域からも考察する。国際日本文化研究センター共同研究報告論文集。
内容説明
日本語の起源をめぐる日本言語学史の光と影。国語学史、比較言語学、人類進化学など様々な領域からの考察。
目次
第1部 日本語の起源論から見た日本言語学史(借用語を中心とした古代の日韓の音韻の対応について;1940年代の日本語系統論―「放埒」と「禁欲」のあいだ;日本語の起源とチベット・ビルマ諸語―パーカーと西田龍雄の研究;古代朝鮮半島諸言語に関する河野六郎説の整理と〓倭同系の可能性;パプア諸語と日本語の源流)
第2部 日本語の比較言語学研究(日本語アクセントの史的研究と比較方法;日本言語学史上の言文一致―司法界における思想・実践との比較;日本語アクセント史の再建をめざして;琉球語の起源はどのように語られたか―琉球語と九州方言の関係を問う)
第3部 日本語起源論にむけた様々なアプローチ(ゲノムデータと言語データの関係;アイヌ語はどの言語と似ているか―対照文法の試み;日本言語学史序説―日本語の起源はどのように論じられてきたか)
著者等紹介
長田俊樹[オサダトシキ]
1954年神戸生まれ。総合地球環境学研究所名誉教授、神戸市外国語大学客員教授、国立国語研究所客員教授。1991年、インド・ラーンチー大学博士号取得。専門は言語学、南アジア研究(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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