内容説明
「漢字が滅びなければ、中国は必ず滅びる」、かつて魯迅はこう喝破した。中国の激動の時代、どのようにして漢字は生き残り、簡略化の道を歩んだのか。その背景にある人びとのドラマとは。中国の漢字百年の歴史の謎を解き明かす、七つの物語。
目次
第1章 二通の手紙―符定一と呉玉章
第2章 漢字改革の夜明け―章炳麟と銭玄同
第3章 建国前夜から文化大革命まで―倉石武四郎と郭沫若
第4章 文革から現代まで―葉籟士と胡喬木
第5章 印刷用字形と地名用字の改訂
第6章 漢字とコンピュータ―ISO/IEC10646とユニコード
第7章 漢字の現在―「通用規範漢字表」の公布
著者等紹介
松岡榮志[マツオカエイジ]
1951年、静岡県浜松市生まれ。東京教育大学文学部、東京大学大学院修士、博士課程を経て、1979年東京学芸大学専任講師となる。同助教授を経て、東京学芸大学教授。一橋大学大学院連携教授、北京師範大学・上海師範大学・西南交通大学客座教授。専門は、中国語学、中国文学(古典文学)、漢字情報処理など。1986年~87年、国際交流基金在中国日本学研究センター(北京)客員教授、同じく2007年~2008年、同センター主任教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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