内容説明
2002年11月21日に急逝された高円宮殿下の死因は「心室細動」と発表された。心室細動は心臓の痙攣。それを救うには「除細動器」による素早い電気ショックしかない。しかし現場に医師や救急隊員はいない。素人でも扱える最新式の「自動除細動器」が奇跡を起こす。アメリカでは、消火器のように町中や家に置かれた「自動除細動器」を市民が使って救命率が急上昇中。救命のグローバリゼーションから立ち遅れた日本。世界標準の救命手段を阻む旧来の体制。国民の有事に対する危機管理はこれでよいのか?救命への規制緩和を世に問う書。
目次
第1章 突然死とは(ワールドカップ戦;あっけない死;突然死は珍しくない ほか)
第2章 心停止からの蘇生(本当に心停止なのか、どうやって確認するか;まず何から始めるか;心臓突然死からの生還 ほか)
第3章 救命の鍵 いち早く除細動を(救命への新しい考え方;素人でも使える除細動器―AED;空の上での心停止 ほか)
著者等紹介
三田村秀雄[ミタムラヒデオ]
東京生まれ。1974年慶応義塾大学医学部卒業。1981年米国ジェファーソン医科大学留学。1984年東京都済生会中央病院内科勤務。1992年慶応義塾大学医学部・内科専任講師。1995年同・内科助教授。1999年同・心臓病先進治療学教授。医学博士、内科認定医、循環器専門医。日本循環器学会評議員・AED検討委員会委員長、蘇生法普及委員会委員。日本心臓病学会評議員・FJCC。日本心電学会理事、日本心臓ペーシング・電気生理学会評議員。日本心不全学会評議員、日本心臓核医学会評議員
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