20世紀の歴史―極端な時代〈上巻〉

20世紀の歴史―極端な時代〈上巻〉

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ A5判/ページ数 426,/高さ 22cm
  • 商品コード 9784385356778
  • NDC分類 209.7
  • Cコード C0022

内容説明

現代最高の歴史家が、傑作「19世紀の歴史」に続いて、20世紀に生きるすべての人々に贈る、待望久しい本格的「20世紀の歴史」。これは、新鮮な驚きと発見に読者をさそう、新しい創造の物語だ。世紀末、ホブズボームが20世紀を読む。

目次

破局の時代(全体戦争の時代;世界革命;経済の奈落へ;自由主義の没落;共通の敵に抗して;芸術 一九一四年‐四五年;帝国の終焉)
黄金時代(冷戦;黄金の歳月)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

skunk_c

67
1996年の初版本をようやく通読。『市民革命と産業革命』から始まる近現代史の最後は「短い20世紀」で知られる著者のまさに同時代史。著者はマルキストだが、決して教条的ではなく、実際に起こってきた出来事をしっかり受け止め、咀嚼して歴史として再構成している。いわゆる通史ではなく、ある程度テーマに沿ってまとめて整理しているので、時代的には繰り返しもあるが、さすがだなとうならされる場面が多い名著だ。「フランコはファシストではない」と明言し、ナチの行ったことはそれ以前の企業内で当たり前に行われていたなどの指摘は鋭い。2022/06/20

きいち

31
「創られた伝統」で近代の国や社会がいかに歴史的連続性を捏造したかを暴いた歴史学者ホブズボームが、第一次大戦後から冷戦終了までの「極端な時代」を追いかける。アメリカもドイツもソ連も日本も世界を同時に追いかける視点からは、大戦、そして極端な自由経済による格差拡大と大恐慌に対して、連合国側も枢軸国側もただ対応しているだけ、とてもフラットにとらえていく稀有な思考が可能になる。特に、日本は異質な伝統を持っていると考えたり、逆に近代化が不完全だったととらえたり自分たちを特別視しがちな日本人にとっては有用な記述と思う。2015/10/10

ぷるぷる

3
第一次世界大戦からソビエト崩壊までの20世紀を捉えた思索の本。大まかには時系列に沿ってはいるが、決して事象をなぞっているわけではなく時代時代の背景、思考、イデオロギー、文化、経済などの要素をまとめて著者の考えを綴っていく形式。割と淡々と冷めた目線で述べていくというのが本来の歴史学者であるという考えなのかもしれない。20世紀を語る上で重要な要素である2つの大戦もその中身ではなくそこに至る背景と世界の動きから追いかけていくスタイル。冷静に語られるファシズムとその他の国々との争いは当然といえば当然のとらえ方。2010/08/07

R

1
全地域の様々な分野を一人で記述するのは本当に力のある人しかできない。そして、誰かがその人の観点を出してまとめたほうが読んでいて面白い。2018/04/15

belier

1
名のある歴史家による20世紀についての大柄な歴史エッセイ。第一次世界大戦からソ連崩壊までの短い20世紀。さすがの知性。20世紀を鳥瞰しつつ、重要なエピソードは適宜にちりばめてある。しかしペシミスティックな気分に満ちていて重たい。2013/10/19

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/51870
  • ご注意事項

最近チェックした商品