内容説明
珠玉の名歌が教えてくれる生き方のヒント!卒業や結婚、出産、退職、介護、伴侶との別れなど、人生という長い旅路の途中には、必ず節目となる瞬間が存在する。その時、たった三一文字の言葉に勇気づけられたり、心が救われたりすることがある。明治から現代までの名歌を多数取り上げながら、当代随一の歌人が自らの体験をふんだんに織り交ぜて綴った、心熱くなるエッセイ&短歌鑑賞入門。
目次
第1部 若かりし日々(恋の時間―サキサキとセロリ噛みいて;青春の日々―雨をひかりと;デモの隊列―ジグザグのさなかに;卒業―校塔に鳩多き日や;結婚―木に花咲き)
第2部 生の充実のなかで(出産―いのち二つとなりし身を;労働の日々―通勤の心かろがろ;貧しかりし日々―扱きためし僅かの麥に;子の死・親の死―をさな子のあな笑うふぞよ;退職―雁の列より離れゆく一つ雁;ペットロス―愚かなるこのあたまよと幾度撫でし)
第3部 来たるべき老いと病に(老いの実感―さくら花幾春かけて;病を得て―一日が過ぎれば一日減つてゆく;ものを忘れて―妻と行くときその妻を;介護の日々―かならず逢ひにくるから;死を見つめて―つひにゆく道とはかねて)
著者等紹介
永田和宏[ナガタカズヒロ]
1947年、滋賀県生まれ。歌人、細胞生物学者。京都大学名誉教授、京都産業大学総合生命科学部教授。高安国世に師事し、「京大短歌会」「塔」会員に。1992年より2014年まで「塔」主宰。2009年、紫綬褒章受章。主要歌集に『饗庭』(砂子屋書房、若山牧水賞・読売文学賞)、『風位』(短歌研究社、芸術選奨文部科学大臣賞・迢空賞)、『後の日々』(角川書店、斎藤茂吉短歌文学賞)など。現在「朝日歌壇」選者、宮中歌会始詠進歌選者(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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kaoru
みつ
てん
獺祭魚の食客@鯨鯢
双海(ふたみ)