出版社内容情報
言語学を学ぼうとする人のために、やさしく詳しく説いた読み物風言語学入門書。「言語調査」「解読」など16のテーマについて、エピソードと関連書を紹介。他に言語学現代事情、言語学者列伝で構成。
内容説明
言語学はこんなに面白い。どんな本を読んだらいいのか、いま言語はどんな状況に置かれているか、近代言語学を築いたのはどんな人々か、やさしく解いた読み物風入門書。
目次
1 言語学へのいざない(言語調査;言語学史;音声学;音韻論 ほか)
2 現代言語事情(ことばのミステリー―カフカースの言語;地球は言語のメルティングポット―強いられる多言語化への動き;言語音と口 ほか)
3 近代言語学を築いた人々(巨人ボドゥアン・ド・クルトネ;不死鳥ド・ソシュール;具現者ビレーム・マラジウス ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ががが
1
三部構成。言語学のさまざまな分野を入門者に紐解く章、著者の現代の言語学の関心(特に東欧をテーマにしたものが多い)の章、著名な言語学者の業績の紹介の章に分かれている。どの章も面白かったが、言語学の扱う範囲がやはり広く満足いく入門書がなかなかないという事情はほんとよくわかる気がした。現代言語事情(二つ目の章)のカフカースの言語の多様性や放出音の会得談などは特に興味深かった。20年以上前のものだが、当時の時代の空気も随所で感じられる。三省堂の言語学大辞典がいかに巨大な書物であることもよく分かった。2015/03/03
susu
1
読みやすく非常に面白かったので、すぐ読み終わりました。角田先生と同じく、日本語は別に特殊な言語ではないと書かれていました。カルツェフスキーのシーニュの非対称的二重性は、たしか丸山圭三郎は反論していたような気がするので確認しようと思います。言語学者についての簡単な紹介は、今までそのようなものに触れることがなかったので勉強になりました。2014/01/31
nobito
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この本は三部構成になっているのですが、その中の1部3部は「言語学 私のラブストーリー」という本で(当時の)最新の情報を加筆して発売されております。 2部に関しては著者の言葉を借りれば「世界の言語がどのような現状に置かれているかを説明する」ものだそうです。2017/05/01
寿児郎
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言語学を志す、あるいは愛する大学生・大学院生・社会人にとって、最良の入門書。 3部構成。①言語学の各分野の解説と推薦図書、②東欧の言語学についての短編集、③著者・千野栄一が選ぶ近代言語学のを築いた人物伝。 どれも非常に面白く、奥深い言語学史へと誘ってくれる。もう20年以上も前の本だが、未だ色あせてはいない。 もっと若かった、20代前半に読みたかった。2017/04/24
毛荒れ・スミス
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むっちゃ時間かかった ふつーに面白い2022/06/03
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- 和書
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