目次
第1章 好きだから「おまえ」なんて―パートナーの呼び方
第2章 愛される理由が「お嬢さん」なんて―お嬢さん、お嬢さま、娘さん、ギャル
第3章 結婚すると名前がなくなるなんて―お嫁さん、奥さん、お母さん
第4章 叔母さんでもないのに「オバさん」なんて―おばさん、おじさん
第5章 うわべだけの親しみなんて―おばあさん、おじいさん
第6章 ほかの社会では
あとがき 名前で呼ばれるすばらしさ
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
とよぽん
21
「おまえ」という呼び方は、支配者の言葉。「奥さん」は、名前が分からない既婚女性に対する無難な呼び方。赤の他人を「おじさん、おばさん」と呼ぶのは、日本では相手を見下す差別的な言葉だと・・・少なくともマイナス評価を含んだ言葉。さらに「老女」に至っては、「老男」なんて言わないのに、高齢の女性に対する失礼極まりない言葉。結婚したら女性が改姓するのが一般的で、一人の人間の経歴や生涯の連続性が断たれる。1992年出版の本とは思えない、今もそうだと思う事例がたくさん。名前で呼ばれることを、筆者は望んでいる。2019/07/02